用を足しに、公共の場所に在るトイレに駆け込んだ。
一番奥の所の小便器に、一人だけ、先客が居たが、僕が入って来た時点から、僕の方を見遣って来ていたので、嫌なが感じがして、最も遠い所の、出入り口に近い、一番手前の小便器へと向かい合った。
それでも、相手は、ずっと、僕の方を見ている、、、、これじゃあ、出るものも出ない・・・。
そうして、四苦八苦していると、当然、相手の方が先に用を済ませ、小便器から離れて、出入り口の方へと歩みだした。しかし、真っ直ぐ、そちらには向かわず、微かに斜行して、僕の方に近付いて来るのだ。
相手は、僕に触れるか触れないかの距離にまで接近すると、立ち止まって、僕の耳元に顔を寄せ、小声にて呟く。
「入って来た時点で、既に、チャック、開いてましたよ」
それを伝えるや否や、相手は僕から離れて、手洗い場の領域の方へと移動して行った。
この状況下で、それを教える必要が!?
ただ、単に、準備万端だった、、、、そういう可能性は!? 勿論、違うけども・・・!
チョロチョロ、出始めたのは、それから、数分後の事だった・・・。
小便器に差し向かった時点で、自分で気付かなかったのか? 僕は、小の用を足す時は、ベルトを外し、ズボンを(前の所だけ)上から下ろすか、ジーンズなんかだと、ホックを外して後、前を開くので・・・。