男「いゃあ、人懐っこくて、可愛いワンちゃんですね。」
女「でも、この子、警戒心が強くて、普段、初対面の人には、自分から寄ってかないんですよ」

実は、この男、飼い主で在る女性に一目惚れしていて、気を惹く為、ズボンの裏の、股間の所に、(香りが立つ様な効果を狙っての)薄切りのサラミを貼り付けていて、散歩中、犬を口実に、女性に話し掛け、(犬を撫でようとして)しゃがみ込んだ時、(匂いに敏感な)犬の方からが寄って来るよう、仕向けていたのだ。

女「こんなに、この子が懐くなんて、、、、ほんと、不思議・・・。この辺りに住んでらっしゃるんですか?」
男「ええ、まあ・・・」

女性の方から男への興味を抱いたようだ。男にとっては、良い傾向だった。
男は、(この場所から見通せる)自分の住んでいるマンションを指し示そうと、立ち上がったは好いが、その際、、、、使用した後、上着のポケットに仕舞っておいた、残りの、円筒状のサラミを地面の上に落としてしまったのだ。

男「あれ・・・? 何で、こんなところに、サラミなんかが入ってたんだろう・・・? ハハハハ、ハハハハ・・・。あ、そうか、何だ、それで、ワンちゃんが寄って来てたんだ・・・。何だ、、、、そういう事か・・・。ハハハハ、ハハハハ・・・」

男は、如何にか取り繕おうとして、必死だったが、かなり無理な説明でしかなかった。しかし、女性の笑顔は失われず、意にも介していない様子だ。

女「そんな事、無いですよ。うちの子は、鼻の色がチョコレート色で、他の犬よりも薄くて、嗅覚が多少劣るんです。それに、小型犬ですし、そんな、ぶっとくて、長いサラミは、見るだけでも恐がっちゃって、仮令、スライスしていても絶対に食べようとしないんですよ。うちの子が食べれるのは、一袋幾らで、スーパーなんかに売ってる、おつまみ用の、、、、ビニールに巻かれて、包まれてある、あの、短くて、ほっそいサラミだけなんです」