<暗闇> 無防備に陥るが為、恐怖を増大させ、忌み嫌われる領域。
しかし、一方で、人を引き寄せる力が働いていて、一旦、入り込めば、離れがたい。言わずもがな、隠れ蓑になるからだ。

とはいえ、人の考える事に、大きな違いが生ずる筈も無く、そこには、多くのの敗者が寄り集まっているものだ。闇の中、手を伸ばせば、他の誰かの手に触れる程に・・・。観念を決め込んだ同士は、自暴自棄の頂点に達してしまっているが故に、身動きを取らないのだ。

彼らは触れ合いながらも、互いを理解し、干渉を避ける。そこに、他には無い優しさを知る。
傷付き、弱まった人間の美徳であり、特権なのだろう。