パニック発作の症状としてあらわれる動悸の辛さは、
あまり人にわかってもらえない気がする。
確かに、年齢とともに、普通の人でも動悸が起きることは
多くなってくるだろう。
妻も含め、同年代の人に、パニック発作の時の動悸について
その辛さを話しても「わかる、わかる」とは言うが、
あの本当に命に関わるのではないかという不安感までは、
どうも理解されていないようだ。
動悸そのものも確かに辛いが、それ以上に、ドキドキと
激しい心臓の鼓動が、直後に停止してしまう不安が
どうしようもなく恐怖心として襲い掛かってくるのだ。
どうやら普通の人は、動悸にそこまで不安を感じることは
ほとんどないようなのだ。
動悸が起きるから不安なのか、不安だから動悸が起きるのか、
もうなんだかわからないくらい、叫び出したいくらいの不安感は
普通の人にはわからないのだろう。
もちろん、それは仕方がないとは思っているのだが。