割りと幅広い層に人気のある映画のジャンルで、
いわゆる「パニックもの」というジャンルがある。
最近では、ああいうのもちょっと敬遠している。
やはり良く出来た映画ほど、そこにいるかのような
臨場感とともに、ハラハラドキドキさせられる。
だが、そんなスリルを味わえるのも、
正常な人だからこそだったことに気づいた。
今の自分では、たぶん、パニック映画なんて見ようものなら
動悸とめまいがしそうな気がする。
映画だって所詮、作り物なわけで、
結末を知っている話であれば、その後にどういう展開が
待っているのかがわかっているわけで、
そんなことで動悸がするのはおかしいと思うのだが、
体は言うことを聞いてくれないのだ。
いっそ、同じパニック映画を繰り返し見ることで、
「パニック慣れ」みたいにならないだろうか?
映画やテレビで散々疑似体験しておけば、
現実で狭いところや電車に乗ったところで
不安にならないような・・・
そうはうまく行かないのはわかりきっているが。