還暦を目の前にしてパニック障害となった私を支えてくれているのは、
家族、それも特に妻であることは間違いない。
仕事ばかりであまり家庭のことには関わってこなかった私を非難することなく、
パニック障害と診断されてからも、それ以上に私の力になってくれている。
恥ずかしながら、この年になるまで妻は家庭を守るのが当然という考えで
いたことを今更ながら恥ずかしく思っている。
子どもたち3人が無事に成人し、それぞれに自立した生活が送れてるのも、
いつでも妻がしっかりと家庭と家族を支えてくれていたからだろう。
今では、外出する際に私の不安をもっとも和らげてくれているのが
妻であり、おそらく妻自身はそんなことも承知の上であえて普通に
振る舞ってくれるのがとてもありがたい。
地下鉄など私が不安になりそうな時ほど、私が考えなくてはいけないような
話題を振ってくれたり、時にはパニック障害であることを忘れさせてくれる
ようなそんな妻に、一生頭があがらないだろう。
これまで、私がパニック障害と向き合えたことも、今現在もしっかりと
パニック障害と向き合おうと思えるのも、妻のおかげである。