これまで何度か経験したパニックの症状の中でも、
夜中に突然不安が沸き起こり、激しい動悸に襲われ、
このまま隣で寝ている妻にも気付かれずに
死んでしまうのかもしれない、という経験は辛かった。
「動悸」というのは、必然的に心臓の動きを意識させられる
症状であるし、「心臓」が停止する、つまり「死」を考えずには
いられないのは私だけではないだろう。
しかも、真夜中に突然の動悸がした時は、
隣で寝ている妻は熟睡しているわけで、
「何もしなかったらこのまま一人で死んでしまう」という
不安がさらに不安を加速させ、頭がグルグルとしてくる。
結局、妻を起こしてちょっと話をしてもらったりするが、
そんな時でも冷静に話を聞いてくれる妻には申し訳ないと思う。
最近でこそ、夜中にパニックになることは減ってきたような
気がするが、それでも時々忘れた頃にそんなパニックに
襲われることがある。
