パニック症を持つイサです。

 

 

働き出しておよそ1か月、この1か月で体重が4キロ落ちました!

 

 

今週は職場の健康診断がありました。

 

 

診察医に自分がパニック障害で困っていることを話すと、診察医(70代くらいのおじいちゃん)が私もパニック障害だったよとおっしゃった。

 

 

「私は発作のために電車を止めたことがあるよ」とおっしゃっていました。

 

 

医師のパニック障害の人は珍しいと思ってびっくりしました。

 

 

「でも今では薬も一切飲まなくなったし、パニック障害は治ったよ」と医師。

 

 

「健康な時に自室などで、認知行動療法によって苦手場面を想像し、どうやって切り抜けるかなどを何度もイメトレしてみるといいよ、苦手場面を思い出すのはつらいけどね」とアドバイスしていただけました。

 

 

そのおじいちゃん先生と話していると、パニック障害って治るんだとなんだか希望が持てました。

 

 

診察後、ありがとうございました!と勢いよく頭を下げて戻したら、仮部屋のテントとして立てられていた診察室の支柱に頭を勢いよくぶつけ、その支柱がおじいちゃん先生に倒れ込んでいってしまったというハプニングがありました笑

 

 

先生の膝に支柱が倒れ込んで、申し訳ございません!!!と謝りまくってしまったw

 

 

でも先生にケガなどはなく、逆に先生に「私は大丈夫だから、君もパニック発作をコントロールできるようにね!それが鍵だから」とおっしゃっていただけて、なんて良い先生なんだと感動してしまいました。

 

 

そして最近判明したことだけど、職場の同僚にも一人、パニック障害で長く悩んでいる方が偶然一人いらっしゃって、びっくりしました。

 

 

その方はサーフィンが趣味で陽キャラで、精神疾患とは無縁そうなのに、それがまた意外だった。

 

 

何度も奥さんに今の職業を辞めようと相談しては、2か月くらい休職したりとか、けっこう悩んでいたという話でした。

 

一生治らないんではないかと思っているみたいです。

 

 

意外に身近にパニック障害の方ってけっこういるのだなあという驚きと共に、みんな頑張って乗り越えるようにしているんだなと思ったら、私も少し勇気が湧いてきました。

 

 

最近では一度だけだけど、電車の中で乗客に気づかれずに、静かにパニック発作を起こしきることができました。

ゴエエエって吐く音をわずかに立てながらも、音に気付かれなかったし、実際に吐くことはなかったですし、その場を乗り切ることができました。

 

 

私の場合、一度発作を起こしてしまうと、前のブログでも書いたように、当分は発作も予期不安も起きなくなりますし、気分もすこぶるよくなりその場を乗り越えることができました。

 

 

これは大きな進歩のように思います。

 

 

電車で発作が起きたとしても大丈夫だという成功体験です。

 

 

ただし、列車が動き出して、ガタンゴトンという周りの雑音に消されたから音が聞こえなかったのであり、列車が走り出す前の静かな時間であったり、満員電車だったらバレていたかもしれませんw

 

このまま音を立てず、嘔吐もせずに発作を起こしきる練習ができていけたらいいなと考えています。

 

 

 

 

また、最近になってパニック発作の認識が私の中でまた変わってきました。

 

 

結論から言うと、実はパニック発作とは体に不必要ものではなくて、実は発作によって体の不安や緊張をほぐし体を楽にするための、自身の心や体が楽になるための緊急手段として発作が発動している、必要なものではないかと思えてきたんです。

 

 

なぜなら発作に至るまではシンドイけど、発作を起こしきってしまえば、あとはすこぶる気分が良くなるから。

 

 

体が緊急避難として発作を求めているのではないでしょうか。

 

 

私のパニック発作は嘔吐として反応するタイプであり、そのメカニズムは酒酔いや車酔いのときの状態によく似ていて、発作の直前に起きる予期不安の状態とすこぶる類似しています。

 

 

みなさん一度は経験したことがあると思いますが、ひどい酒酔いや車酔いで吐きそうになったことはあるでしょうか?

 

 

私の発作の直前の状態というのは、まさにその状態とそっくりで、その状態になってしまうと地に足がついていないような感覚になって、汗が吹き出てきてドキドキして、フラフラになり、体の末梢が冷たくなり、ふるえが出始める状態です。これはもうすこぶる気分が悪い!!!

 

 

でもこの状態というのは、発作じゃなくても前述したひどい酒酔い、車酔いのときの症状とほとんど同じと言っていいくらい似ているのです。

 

 

そして酒酔いや車酔いのときの解決方法はトイレに行って吐くことですよね。

そしたらあら不思議、吐き切ったあとはすごく元気になれますし、なんだったらまた酒を注文して飲めるくらいになりますよね。

 

 

この点も私のパニック発作とものすごく似ていて、発作を起こしたあとは元気に復活できます。

 

 

酒になどに酔って気持ち悪くて吐こうとするのは、体がそれを求めているからですよね。

 

 

吐いたら楽になれると。

 

 

吐きたくなるのは、体が「助けてくれ!元の元気な状態に戻りたい!」という緊急サインなんです。

 

 

自己防衛手段ですよね。

 

 

発作を敵だと思うのではなく、体を元気にしてくれる味方と考えてみる、逆転の発想はどうでしょうか。

 

 

発作は実は自分の体に必要なものであったと。

 

 

ホメオスタシス(生理機能が一定に保たれる、また一定に保とうとする性質)の一種みたいなものではないか。

 

 

そもそもパニック発作みたいな、人類が生きていく上で非常に障害となる機能がついているのは不自然ではないか?

 

 

だから考え方を変えて、人類にとって必要な機能として、発動してしまう人たちがいると考えるのはどうだろうか。

 

 

あまりにファンタジーのような考え方になってしまうだろうか。

 

 

でも少なくとも、私はこの1か月のほとんどの日をパニック発作と共に過ごしてきた。

 

 

一日に何度も何度も発作を起こした時もあった。

 

 

でもおかしなもので、こう毎日のように発作を起こしていると、だんだん発作を起こすこと自体の怖さに慣れてくるのです。

 

 

ほら、たまに居酒屋で「ちょっと飲みすぎたから吐いてくるわ」と気軽に吐いてくる人とかいるじゃないですか。

 

 

小学校のとき、給食の嫌いなおかずを腹の中に一気に流し込んで「ちょっとトイレ行って吐いてくるわ」と気軽に吐きに行く生徒もいたし。

 

吐くことって、そうとうシンドイことだと思うんだけど、たまに吐くこと自体にそんなに抵抗が無い人っているんですよね。

 

 

軍隊にでも入隊して訓練でも受けてきたのだろうか?

 

 

これは毒物だ、すぐに吐き出すぞ!みたいな

 

 

私もそこまで吐くことが気楽になったわけではないが、慣れてきたのか、以前より吐くことの恐怖が確実に薄くなってきたと思う。

 

 

とはいえ、人前で吐いたりするのはやっぱり、絶対いやだけど。

 

 

少なくとも、電車を止めてまで発作に抗おうとまでは思わなくなったのは確実だ。

 

 

発作は敵ではなく味方。このまま発作と共存して、上手く人生を生きていくことはできないだろうか。

 

 

逆に発作を利用して、ふだん絶対苦手なことにチャレンジできたりするかもしれない。

 

 

たとえばバンジージャンプやスカイダイビングなんてお金もらったってやりたくないけど、発作を起こした直後ならそんなに抵抗なくチャレンジできそうな気もする。ロケットで宇宙へ行ったりとかw

意外と発作直後は、まるで賢者タイムのように恐れが無く冷静だから、それを利用して普段できないことをやるのも面白いかもしれない。

 

 

とはいえこれらのことは全部、希望的観測にすぎなく、こうであったらいいのになあという話だけど。

 

 

今のところ口だけで、何も有言実行できてないけど。

 

 

でもやっぱり希望がある未来のほうがいい。

 

 

発作と共に楽しく生きる道というのを、試して実証していくのも面白いかもしれない。

 

 

と言いながらも、今は目の前のことですべてが精いっぱいで、やっぱり発作も怖いけど;;

 

 

朝起きたら仕事が嫌で嫌で、不安で不安でしょうがないけど・・・

 

 

一歩ずつだ

 

 

一歩ずつ進んでみよう

 

 

今はそれだけだ

 

 

あとはなるようになるしかないよね・・・