こんにちは

 

お久しぶりです。ご無沙汰してます。

 

ずっと失業中だったのですが、明日から介護とは全く違う職種で初出勤となります。

 

ダメ元で受けた公務員試験にまぐれで合格し、四月から地方公務員として働くことになりました。

 

明日、庁舎で任命式なんですが、正直むっちゃ緊張してます。

 

 

 

なぜなら、パニック障害が治っていないからです・・・💧

 

仕事自体も緊張しまくりな上、遠距離に通勤電車で通うことになったらどうしようかと・・・

 

近くの市町村だったら良かったのですが、所管が都道府県ですので、配属先によっては遠くの事業所に飛ばされることも十分にありえます。

 

パニック障害を抱えながら、長距離通勤の場所に任命されてしまったらどうしよう・・・

 

場合によっては、これから職場近くへ転居することも視野に入れています。

 

 

 

またもう一つご報告があります。


前々回くらいのブログで、脱薬物療法についてお話しましたが、結論から申し上げますと失敗しました💦

 

ほとんどお薬を飲んでいないところまで、成功していたのですが、パニック発作を頻発させてしまったことによって、断薬は失敗しました😢

 

特にお薬をやめてしまったことによる離脱作用とかがあったわけでもなく、ただ単純に減薬によってパニック発作が再発してしまったというわけです。本当に悔しい・・・

 

ただその後、SSRIや抗不安薬を増量したことによって、症状はだいぶ持ち直しました。

 

パニック障害の治療に関しては、個人差があるんだろうと思います。

 

私の場合、薬物療法をなくすことは、とても難しいことなのかもしれません💧

 

でも完全に断薬をあきらめたわけではありません。

 

今後も何度も挑戦していこうとは思っています。

 

ただ一方で、一生飲み続けていかなければならない覚悟もできています。

 

 

 

世の中には難病で一生お薬を飲み続けなければならない人はたくさんいますし、たとえば糖尿病の人にしたって、生涯インスリン注射を覚悟されている方もたくさんいるでしょう。

 

私もパニック障害が治らない以上、その覚悟は持ち続けて、それでも前向きに生きていくことだってできるはずです。

 

逆に薬物療法があって良かったと思わなければ・・・

 

お薬が無ければ、私はいつまでも働くことができず、それどころか外にさえ出れない日々が続いていたかもしれません。

 

とまあ長くなりましたが💧最近の私事でございました。

 

 

 

 

本題は

 

パニック障害治療における脱感作療法について

 

 

 

まずお断りとして、ここから先に書くことは、一般的な医療に基づくエビデンスなどほとんど無く、私個人のパニック障害患者としての経験に基づく論拠にすぎないということを先に言っておきますのであしからず。

 

 

 

パニック障害についてずっと考えてきたのですが、パニック発作や予期不安って気合いでなんとかなるものではないですよね?

 

ひと昔前には、精神論が根強い時代があって、「そんなもの気合いでなんとかしろ」だったり「気の持ちよう」だったり、パニック障害についてそのように言われた人もいるはずです。

 

 

 

 

もちろん精神状態と強く結びついた病気であることも確かなのですが、一方でパニック障害は脳の器質的な病気と言われだしてきて、それが有力な説となりつつありますよね。

 

たとえば健常者の方でも、「乳酸ナトリウム」あるいは「乳酸ソーダ」といわれる物質を体内に静脈注射することで、パニック発作が起こってしまうという研究結果が出ています。

 

 

※パニック誘発物質の一例を示しておきます。

【パニコーゲン】神経科学的パニック誘発物質とは「カフェイン、ヨヒンビン、mクロロフェニルピペランジン、mカロリン薬、フルマゼニル、コレシストキニンなどが挙げられます」

これらの物質は、パニック症の病因と考えられるノルエピネフリン系、セロトニン系、GABA系の脳神経系に直接作用すると考えられています。

 

 

また「カフェイン」や「ニコチン」がパニック障害に作用してしまう物質だということも、定説になりつつありますよね。

※パニック障害の人でもカフェインやニコチンが平気だという人も意外にいらっしゃるので、個人差があります。(ちなみに私の場合はこれらの物質にめちゃくちゃ影響されます💧特にコーヒーは飲んで5分~10分で動悸と吐き気が強烈になり発作に至ることが多いです。これでも病前はコーヒー大好きでガブガブ飲んでいたんですけどね💧)

 

これらの結果から言えるのは、パニック障害は精神的な作用だけでなく、物質的な作用からも引き起こされる病気であるということであり、その証拠となるでしょう。

 

 

 

 

つまり私の考えとしては、パニック障害は精神疾患であり身体疾患でもある、二面性を持っている疾患という考えです。

 

だからパニック障害は「気合でなんとかなる」という単純な病気ではないということです。

 

 

 

 

私はパニック障害は世間でいう「アレルギー反応」に近いのではないかと思っています。

 

だいたんに言ってしまうと、その発生機序は花粉症などに似ているのではないかと。

 

乳酸ナトリウムやカフェイン、ニコチンなど、それらの物質が体内に一定値以上侵入することで、不安や恐怖を促す脳内物質が異常に分泌されてしまい、予期不安やパニック発作に至ると。

 

つまり乳酸ナトリウムやカフェイン、ニコチンは「アレルゲン」といえるのではないか。

 

※ここでいうアレルゲンとは、アレルギー症状を引き起こす原因となる物質のことを指します。

 

このアレルゲンに反応し、アレルギー反応として予期不安やパニック発作につながるのではないかと考えています。

 

花粉症の人に「気合いでなんとかしろ」と言っても、鼻水は出るし、くしゃみも出ます。

それと一緒でパニック障害の人に「気合いでなんとかしろ」と言われても、不安は収まらないし、発作も出るわけです。

単純に精神的な問題だけでなく、物質的な原因で引き起こされる側面もあるからです。

 

 

 

 

またパニック障害の人の「アレルゲン」は、物質的なものだけでなく精神的なものも考える必要があるはずです。

 

先に述べた通り、パニック障害は身体疾患であり精神疾患でもある、二面性をもった疾患だと考えるからです。

 

では精神的なアレルゲンとはなにか。

 

※ここでいう精神的アレルゲンとは、アレルギー症状を引き起こす原因となる「恐怖の対象」を指します。または過剰な精神的ストレスの元。

 

精神的アレルゲンはおそらく、パニック障害患者が嫌う苦手な場所(電車など)であったり、状況であったり、その中に精神的なアレルゲンが内在されているものだと考えられます。

 

正しくは苦手状況が思考の中に、精神的アレルゲンを生み出すのでしょう。

 

これらの精神的アレルゲンが脳内の不安や恐怖を司る扁桃体に作用し、扁桃体の暴走スイッチがオンになってしまい、負の脳内物質が怒涛のように出てきて、脳内が不安や恐怖という感情に支配されてしまうということになるのではないでしょうか。

 

 

 

 

「パニック障害の発生機序が花粉症と似たもの」という仮説を踏まえた上で考察していくとどうでしょう。

 

花粉症の治療の一つは、アレルゲン(花粉)から離れることです。

 

つまりスギやヒノキの花粉症患者なら、花粉の届かない北海道や沖縄に引っ越すというのが最善手でしょう。

 

同じように、パニック障害患者は苦手な鉄道や飛行機をあきらめることにより、今後、パニック障害とは無縁で生きていけるかもしれません。

 

 

 

しかしこれらの解決方法は現実的とはいえません。

 

花粉症を避けるために、地元を捨てて簡単に北海道や沖縄に行けばいいと割り切ることができるでしょうか?

 

同じようにパニック障害患者は、一生、鉄道や飛行機を利用しなければいい、と簡単に割り切ることができるでしょうか?

 

割り切れたらいいでしょうけど、この現代社会の生活の中で、その選択肢はなかなかに苦渋な選択でしょう。

 

 

 

 

では花粉症のもう一つの治療法、脱感作療法はどうでしょう。

 

脱感作療法とは

その患者さんのアレルゲンをほんの少しずつ体内に入れ、徐々に増やしていくことでそれに対する過敏な反応を減らしていこうという治療法です。 花粉症などのアレルギー性鼻炎や気管支ぜんそくなどの病気に対して行われています。

 

この治療法はワクチンなどの理論と似ていますね。

ウイルスなど毒素を少量、体内に入れることによって、ウイルスと闘う体を作り上げ、免疫を得ることがワクチンの目的ですが、脱感作療法はアレルゲンと闘う体を作り上げるというより、アレルゲンと共存できる体を作り上げるという趣旨で私は理解しております。

 

 

 

つまりアレルゲンに慣れる、ということです

 

 

 

アレルゲンから完全に逃げられないのなら、選択肢としては共存していくしかない。

 

新型コロナウイルスを駆逐できなかった世の中が、ウイルスと共存していく選択肢を選んだ世界情勢と似ていますね。

 

パニック障害の脱感作療法の場合、「精神的アレルゲンに対する脱感作療法」と、「身体的アレルゲンに対する脱感作療法」の2種類の脱感作療法のアプローチがあると考えます。

 

精神的アレルゲンに対する脱感作療法

パニック障害患者が精神的アレルゲンを克服するために、電車に乗る練習をする認知行動療法(曝露療法)は花粉症の治療法でいう脱感作療法とほとんど同じ意味だと私は考えています。つまり苦手と思い込んでいる恐怖対象(アレルゲン)に対して、少しずつ接触していくことで慣れることによって、心のアレルギー(拒否反応)状態を弱めていくといった訓練です。

 

身体的アレルゲンに対する脱感作療法

いっぽうでまた同様に、パニック障害患者の身体的アレルゲンである「カフェイン」や「乳酸」を少量ずつ摂取することによって、体を適合させていくことも脱感作療法だと考えています。(ニコチンに関してはやめておいたほうがいいとは思いますが(;'∀'))

 

乳酸を摂取することは難しいと思うので、運動などによって生まれる乳酸に慣れていくのがいいのではないでしょうか。

乳酸のことは置いておいても、運動が精神的に良いことはもう有名ですよね。

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※訂正:どうやら疲労物質の乳酸とはまた異なり、食品添加物や保湿剤などに広く用いられる「乳酸ナトリウム」という物質がパニック障害と関係が深いようですね。

 

 

 

 

精神的または身体的アレルゲン、そのどちらへのアプローチにしても言えることですが、負荷量は少量から慣らしていくことが重要です。加減を間違えたら、えらい目にあうと思うので、ちょうど良い負荷量を選択することが肝心だと思います。またこれらを試すのは、体の調子が良いときに限ると思います。調子悪いときにやったら、絶対に痛い目にあうと思うので(;'∀')

 

 

 

 

このようにパニック障害の寛解を目指すなら、精神・身体の両方にアレルゲンが存在することを認識した上で、片方のアレルゲンのみでなく、その両方に対して脱感作を徐々に取り入れていくのが、寛解への近道なのではないかというのが、最近の私の考え方であります。

 

ただアレルゲンから逃げ続けるだけでは、根本治療にならないと思いますので。

 

ずっと無菌室で暮らし続ける人がいたとして、いざ無菌室から出た瞬間にすぐに風邪になってしまうことでしょう。

 

無菌室に慣れてしまうと、風邪ウイルスへの免疫が育たないでしょう。

同様に、パニック障害もアレルゲンにふれないようにすることも重要ですが、もし逃げ切れず根治を目指すのなら、段階的に慣れていく必要性があるのではないでしょうか。

 

 

 

 

※以上の「パニック障害の発生機序がアレルギー反応と似たもの」という仮説・見解は、あくまで私個人の意見であり、「精神・身体的アレルゲン」という言葉も私のただの造語です。エビデンスはありませんので、患者の意見として参考までというだけでご容赦ください。