最近知ったんだけど、3年ほど前に世界で新しい音楽コード(和音)の名前が命名されたんだとか。
Joshua Taipaleという音楽研究家が名付けたとある現代ポップスのコードの名称であり、そのコードの名前がBlackadder Chordだという。2017年にYouTubeの動画で解説がなされました。
彼は日本のアニメが大好きなようで、その中で最近の日本アニメの主題歌等でたまに耳にする謎のコードに頭をひねらせていたようです。
彼はコードを解析して、その存在をジャズファンの間で聞いてまわったが、誰からも返答がなかったという。
コードの構成音としてはAugコードに対し、そのルートの全音上をベースに据えたコードであると動画では説明されています。
Augコードの分数、オンコードですね。
音楽理論とかはよくわかんないんだけど、このコード、たしかに前から気になってはいたんですよね。
なんか一見気持ち悪い響きをするんだけど、コード進行の中で、ものすごく効果的な印象を与えてくれる。
クセになってしまうような要素があります。
このコードを私が初めて意識したのは、サンボマスターの「世界はそれを愛と呼ぶんだぜ」という曲。
「電車男」っていうテレビドラマで使われて、サンボマスターが一気に有名になった曲ですよね。
この曲のAメロの部分
「涙の中にかすかーな あかりがともったらー」
の赤色の歌詞の部分に使われているコードです。
とても変な響きなんだけど、ワクワクさせるような胸をザワつかせるような印象を抱くんだけど、のちのコード進行によって安定するかんじ。とても不思議です。
ベース音との兼ね合わせで、妙な引き込まれるかんじがしませんか?
ほかにもサビの部分にも、同じような進行で使われてるはず。
「新しい日々の僕たちは たかなる予感がしてるのさ」
のところのはずです。
ほかには、僕の好きな「少女終末旅行」というアニメで、そのエンディングテーマの
「More One Night」という曲のサビ部分
ちょうど該当部分で再生されるようにしています。
「二人ぼおっちの世界は 本日も廻っている 今日も明日も明後日も 君の隣にいられるかな」
の赤文字の部分におそらくブラックアダーコードを使ってるものと思われる。
他に曲の最後に「もう終わんない(More One Night)」を連呼している部分にもたぶん使われていると思われます。
間違ってたらゴメンなさい(笑)
この曲は最近めっちゃクセになるほど良くて、よく聴いています。
特にサビのコード展開、とっても気持ちよくないですか?
このようにコード展開のひとくくりの中で、その途中に使われるからこそ、とても効果的なブラックアダーコードですが。
コード展開のド頭にブラックアダーコードをもってくるという、世にも珍しい用い方をしたとして有名になったのが「灼熱スイッチ」という曲です。
「灼熱スイッチ」
ちょうど該当部分で再生されるようにしています。
サビのド頭「ゆうじょお~~~~」
の部分ですね。
これには、ニコニコ動画で有名な音楽クリエイターゆゆうた氏もたまげたようです。
ゆゆうた氏はブラックアダーコードを「イキスギコード」と名付けており、いまでは「イキスギコード」という名前のほうが有名になってしまったようです。灼熱スイッチの楽曲と共にイキスギコードが世に広まるキッカケとなったようです。
そのときの模様の動画がこちら
終始イってしまっております(笑)
イキスギコードの変態的な使われ方を、絶叫と共に感情的に試奏しながら解説されています。話題となった動画です。
この「灼熱スイッチ」サビのド頭に使用するという、前代未聞の扱われ方は、多くの人をたまげさせてしまったようです。
それだけではなく、この曲、とっても練られており、まずメロディがとてもメロディアスで心地いい響き、頭に残りやすい旋律。また同じメロディを繰り返す中でも、巧みにコード進行を変更させることで楽曲をさらに効果的に魅せている部分がいい。特にBメロが顕著だ。また繰り返す後のサビの頭の部分はイキスギコードを使っていないという確信犯、計画的犯行。ベースも変に?(笑)動き回ってて刺激的だし、パーカッションも卓球の球のバウンドの音を取り入れてたり、とても芸が細かく聞きごたえがありますね。
この作曲者の田中秀和氏が、作る楽曲によく用いられていることから「田中aug」とも呼ばれているようです。
個人的には「More One Night」の扱われ方のほうが好みではありますが。
他には槇原敬之氏の「どんなときも」
サビに移る最後の瞬間のコードですね。
キリンジなんかも使ってたりするらしいです。
あの人たちも変なコード進行好きですもんね。
日本のポップスでは確認できるだけで1970年代から用いられてきたコードであり、名前は知らなくても得体の知れないものとして聞き覚えがある人も多いと思われる。例えば1977年発売のアルバムに収録された山下達郎氏の「Candy」に用いられている。この曲は山下曰く「コード進行への興味のために作ったような曲」であり、「休憩時間に細野さんがサビのコードをピアノで弾いて確かめていたのが、妙にうれしかったのを今でも覚えています」というエピソードが存在する。>以上ニコニコ大百科より引用
このように、ブラックアダーコードは命名されたのが最近というだけで、昔から使用されていたコードのようですね。
ジャズでもけっこう使われていたりするらしいです。
クラシック系の人からはこのルートと増六の動きに関して「イタリアの増六」や「ドイツの増六」との類似性を見出し、「日本の増六」って呼んでみたら? なんて意見もあり、Taipale氏自身もこれを気に入って、「フォーマルな名前として提案していきたい」と述べています。
「日本の増六」が公用の呼ばれ方になったとしたら、日本人としてとっても光栄な出来事となりますよね。
ブラックアダーコードがほかに使われている楽曲についてはこちらから
参考リンク:SoundQuest