私の学生の頃、高校デビューだの、大学デビューだのという言葉があった。

娘の学校の友人で、とても明るく可愛いらしい、少しおませな女の子がいる。

その彼女、うちの娘と別の塾に通っていて、同じく中学受験に向けて頑張っている。

面白いことに、中学生になったら、おとなしいキャラでやっていきたいのだそうだ。

そんなことを考えていること自体、可愛いらしい。

うちの娘はというと、小学生時代の知り合いのいない学校に行きたいという。

そんなことは、なかなか難しく、半分は本音かもしれないが、半分は真剣に考えていない発言としか思えない。

そんなとき、ふと、中学デビューという言葉が浮かんだ。

どうして、そんな話になったかというと、娘のバイオリン教室の先生が某中学でバイオリンを教えている。

娘が直接習っている先生ではないが、その中学に入れば、バイオリンをスムースに続けられるのではないかと思って、娘に水を向けたところ件の話だ。

年頃と言えば年頃の娘だ。
中学デビューを画策していてもおかしくないし、悪くない。