平成27年3月21日(晴/曇)
6:01滝神社林道分岐駐車場発―6:30夏道と交差―6:50大滝―7:15(680稜線引き返し)―7:22(580右俣)―7:45三俣―8:00(800稜線)―8:45駐車場着
昨年,580右俣を遡行した時,580左股の出合に小滝があり,そそられた。
最近雑談の中で,猟師が趣味だった乙狩の親方に,
「御萩谷左股は厳しいよ。」と言われ,ますます行きたくなる。
580右俣は中流域にミニゴルジュがあり楽しめた。
580左俣には何があるんだろう。等高線は結構混んでいる。

上部にエスケープルートがないため,雪渓が出てきたら引き返そう。
林道と沢が交差しているすぐ上に,夏道の入口がある。
そこから入渓するが,次に沢と夏道と交差するポイントまでは
特に何もないから,次回はそこから入渓しよう。

ここからようやく沢登りらしくなる。2日前のまとまった雨で水量は多い。

すぐに580二俣。右俣はミニゴルジュの入口。

左俣は小滝。どっちもいい感じの出合だ。
左俣出合の小滝は夏ならシャワーで行きたいところ。

右岸から超えると,急に水量が少なくなる。やっぱり右俣が本流だ。

両岸が迫ってくる。580右俣と同じような感じだが,やや開けており明るい。
声を出すとエコーがかかって面白い。抜ける先には,水がない?
と思って左手を見ると,

「うそ!?」

50m以上ある大滝出現。落ち口が見えないし。
今までで一番の落差と驚き。普段からこの水量があるなら凄い。
630付近にあるこの大滝をどうやって抜けようか考えると,体が震える。
正面の泥付ルンゼを詰めて,上部で左へトラバり滝の落ち口へ行けるか。

泥付ルンゼを登れど登れど大滝は続き,ルンゼは大滝から外れていく。
大滝へトラバるポイントもなく,580右俣と左俣間の稜線まで追いやられる。

稜線を登って沢へ戻ろうとするも稜線自体が急。どうしよう。
強引に登っても上にエスケープルートがあるわけでもないし。
今日は大滝を見つけられただけでも満足だ。
結局,落ち口は確認できず,稜線680付近から引き返す。
尾根を下ると580右俣へ降りられそうなポイントがあり580右俣へ移る。

谷から谷へ。敗退しているのに,自由になった気がして妙に気分が良い。
そのまま580右俣遡行する。ここは昨年来ているので安心。

690二俣ははっきりしている。ここを詰めて尾根を乗越すと
580左俣に戻れるかもしれない,という危険な誘惑に駆られる。

直角に曲がった木を見つける。

三俣はわずかにズレており,まず左俣が出合い,次に右俣が出合う。
今淵ヶ岳の稜線へ出るなら中俣を詰めるのが良さそう。

右俣の先には黒いハングした滝がある。

この先は針葉樹で暗く,遡行する気が失せる。尾根へ出て夏道経由で下山開始。
580左俣の大滝をどうしたらクリアできるか考えていると,

夏道を外れ,そのまま尾根を下ってしまう。まあ,いっか。
上部稜線まで詰めて・682経由で乙狩川本流を下降するルートなら
エスケープとして使えるかも。
とにかく快適な敗退で,至福の3時間。