飲食業界・サバイバル vol.12 | ビジネスコーチ/コンサルタント(フランチャイズ、外食チェーン)・山岡雄己の経営力コーチング

飲食業界・サバイバル vol.12

真実の瞬間―SAS(スカンジナビア航空)のサービス戦略はなぜ成功したか/ヤン カールソン
¥1,325
Amazon.co.jp

真実の瞬間



一昔まえ、有名になったこの本です。サービスの評価は最初の15秒で決まる、もっといえばCP、コンタクトパーソネルの第一印象で決まってしまうのです。一読の価値ありです。


さて、この本はサービスの「真実の瞬間」について書かれてますが、調理に真実の瞬間はあるのでしょうか?

私は、サービス、調理、に限らず、物事には必ず真実の瞬間があると考えています。


最も集中する数秒間は時間が止まる、のです。

野球選手は絶好調時ボールが止まって見えるといいます。(神様・川上哲治談)

また、交通事故にあって体が車に跳ね飛ばされた時、空中では全てがスローモーションになる、といいます。

サッカーでも、シュートする瞬間はボールに集中して時間が止まるはずです(私はサッカーはそんなに詳しくないのですが)


つまり、集中力が極度に高まると時間の進み方が遅くなる、かつ風景はモノクロになるらしいです。

(脳の情報処理のなかでカラー処理を捨ててその代わり時間に関する膨大な情報処理をするので、風景はモノクロになり時間の進み方は遅くなるらしい)


調理も一緒です。流れ作業的に作るのも効率良さそうですが、工程工程に真実の瞬間があります。ここは集中しましょう。何か料理に間が抜けた印象があるとしたら、それは料理に緊張感が現れていないからです。


全てに丁寧すぎて段取り悪いのが「手が遅い」料理人です。

くってみりゃ美味い見た目が汚いのは「センスのない」料理人です。

何作ってもしょっぱかったり脂っぽかったりするのは「腕の悪い」料理人です。


エクセレントな料理人は


1.腕がいい

2.センスがいい

3.段取りがいい


なのです。そしてこの3つの切り口のツボを分かっているのです。ツボ=真実の瞬間なのです。


料理をみて、料理人の仕事ぶりを見抜いて、料理人に適切な指示をしましょう。以上はあくまでも料理人としては、です。(その料理人がマネジメントできるかどうかはわかりません)


マネジメントの立場にある方は、そんな視点で料理人に接してみましょう。



<シリーズ記事一覧です>

  ⇒フードビジネス関係者向け

ナイフとフォーク飲食業界・サバイバル




中小企業診断士 ・山嵐アルジの 疾風怒濤


"Nice"なら"click"ください ↓↓↓
にほんブログ村 士業ブログ 中小企業診断士へ にほんブログ村 経営ブログ コンサルタント・コーチへ


ペタしてね