ねじの回転ヘンリー・ジェイムスの「螺子の回転」です。
たしか、椎名誠にも同名の小説ありましたが、別物です。
自分がこの小説をよんだころ、「螺旋」とか「リング」とか、はやりました。
心理学的にいって、スパイラル・ワールドって、一種不安ですよね。
TVゲームの世界って、終わりなきスパイラル世界です。
現代の病巣を見る気がします。
で、この小説は亡霊物。
ただ、亡霊がなんたるかではなく、
亡霊におびえる人間心理の描写が緻密。
でも、たしかに、人間って、形無いもの、
つまり「不安」という亡霊に、左右される存在なのかも、です。