小さい家庭用オーブン、食パンの焼き方レポート | パンと焼き菓子・パンもり屋

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元保健室の先生パン焼人の、地味で真面目なパン・焼き菓子と日々のあれこれ。

のぞいてくださりありがとうございます。

 

今日は、我が家での実践…

小さくて古い家庭用オーブンにおける食パンの焼き方について書きます。

(大学の論文ぽく小難しくいってみました。単なるつくりました報告です。)

 

というのも、調べてみると“おうち食パンの作り方”に関しては、本にもネットにもたくさんレシピがありますが焼き方というのは詳しく書かれていないことがほとんどでした。(〇度で〇分というふうにサラっとしか書かれてなかったので…)

 

オーブンにもいろんな種類がありますので、わたしの挑戦は一例で、しかも未完成ですが、

小さくて古いオーブンしかないけど、ホームベーカリーもないけど、パウンド型じゃなくてふつうの食パン…スーパーとかパン屋で売っているあの大きさの食パンを焼いてみたいなあとか思っている方のお役に少しでも立てれば、さいわいです。

 

 

さて、

 

我が家のオーブンは結構古いです。

『石窯ドーム』『ビストロ』みたいなかっこいい最新のオーブンでなく、

日立の2012年製です。

 

↑Amazonの画像より。ちなみにAmazonでは取り扱いなし。

 

↑様式。タイ製

 

もともとはもりオットの所有物だったので、何年使っているのかはっきりしませんが、8年くらいは使い続けていると思われます。あいだ3年ほど店舗営業にも使用しつつもいまだ現役、おとろえ知らず。普段使いに加え夫婦の雑い試作に付き合ってくれるタフな子です。

 

試作は、そんなオーブン君を知ることからまず始めました。

取説などとおの昔から行方不明だったので、インターネットで検索。

このオーブン君、

上下にヒーターがついているフラットタイプですが、温度設定は庫内温度一択です。(上下で変えられない)

温度は最高250度まで上がりますが、数分しか持続しません。

天板は1枚しか入らず、庫内容量もそれほど大きくありません。

スチームも出ません。

なので、

 

高温で焼き上げるハード系

や、

大物の斤型で焼く食パン

 

なんかは、このオーブンには不向きだとわかっていたので、ずっと避けてきました。

 

生地はできても、焼けないだろう。

 

だから、食パン生地はパウンド型でちまっと試す程度。

 

…でも、

 

やっぱりパウンド型では満足がいかないんです。

そういう狙いで作っていないから。

同じ生地であっても、大きい型で焼くのと、小さい型で焼くのでは別物です。

 

“ふつう”のサイズのあの食パンが食べたい。試作したい。

 

そんなふうに、わたしももりオットもひそかに思っておりました。

 

そしてある日。

ついにそんな思いが積もりきってしまったのか…わたしともりオットは、材料を買うついでにノリと勢いで食パン型、しかも1.5斤サイズを購入してしまいました。ネット通販のおそろしさ。

 

もりオットが、新品の型を無残なほど焼き込んで2度挑戦してくれましたが…

 

窯伸びしていない(蓋に到達していない)

底は焦げてサイド・トップの色づきが悪い

 

ということで2度とも失敗でした。

食べられないものではなかったため、すべてわたしが食べました。

もりオット、一口も食べよらへんし…

 

パン職人歴が私よりも俄然長く、知識も技術もあって実際3年ほど自分でパン屋をやっていたもりオットが失敗していること、それから、食パンは作るのに時間がかかる&生地量が多いから材料をたくさん消費するという理由でわたしはなんとなく挑戦を避けてしまっていたのですが…

 

先日、ついに好奇心が勝ち、挑戦しました。

いろいろと調べてあれやこれやと策を練って挑んだ結果、

小さいオーブンでも普通の食パンが焼ける、その可能性を見出しました!

 

うまくいく自信がなかったので、製造工程は写真にしておりません。。

焼き上がり

 

ふつうに、食パンです。

発酵しすぎで角張っているのは、今回はスルーしてください。

これまで失敗したパンたちは、窯伸びせず四角くもないただの塊でしたから…!

 

で、焼き方です。

今回はこんなふうに焼きました。

 

210度余熱、

生地上部にしっかり霧をふってからふたをして、

190度に下げて30分~焼成。

 

色づきが悪かったので、最終40分で出しました。

 

見ての通りこのオーブン、1.5斤型一本で限界です。

天板をさすと型の上部がオーブンの天井ぎりぎり…ついてしまいます。

底に直置きすると、底だけが焦げてしまいます。

(先の二回、窯伸びしなかった原因のひとつ…?)

 

食パンの場合、長く焼くので火力が強すぎるのはよくないですが、

下火はしっかり入れてやらないといけないので、

天板で浮かすよりも網をかましました。

この網は材質不明ですが、確かコーナンで買った普通の金網です。

油とか切るやつ。

 

ちなみにパンの材料は、

粉は春よ恋、酵母はサフのインスタントドライイースト赤を使用しました。

あとは水、素焚糖、バター、スキムミルク、塩です。

レシピはストレート法、オーソドックスなものです。

 

夕方に仕込んで夜の10時半くらいに焼けたので、粗熱が取れた後あとふわっと袋をかけておいて、翌朝試食しました。

 

感想です。

 

食べた感じ、やはり発酵をとりすぎたせいか、甘み・うまみが少なくたんぱくに感じました。

加水が多かったようで、グルテンも控えめなので歯切れ・口どけがよく、トーストするとサクッとしました。

 

今回の課題です。

 

もう少しクラストに焼き色を付けたい

きちんと中まで火は入っていますが、皮=クラストに香ばしさが欲しいなと思いました。

前二回が窯伸び不足で失敗していたため、一次発酵・二次発酵とも十分すぎるほど発酵をとりました。

なので、色づきが悪かったのかもしれないし、もしくは焼成温度が低かったのかもしれません。

次回は生地作りをもう少していねいにして温度を10度あげてみようと思います。

 

〇もうすこしクラム=内層にもっちり・みっちり感が欲しい

レシピと製法を見直して、生地量をもう少し増やしたいと思います。

春よ恋は国産小麦の中でもふんわり系でボリュームが出る粉だと思うので、ひきが出る粉を混ぜてもいいかもしれません。

ちなみに、今回は購入した型の推奨粉量の360グラムで作りました。

 

こんな感じで

食パンの(もりよめ的)試作第1回は一応成功いたしました。

 

とりあえず焼ける

 

ということが分かったので、今後はおいしい食パンを作るということを目標に試作していきたいと思います(*´ω`)

 

最新のええオーブンじゃなくても、食パンは焼けます!(^^)!

 

 

***

 

わたくしごと

 

いまのところ体調の変化もなく、

ときどきお腹の『凸子』の胎動と思われるものを感じるので元気に育ってくれているのだと思うのですが…

 

安定期に入るまではこのままちゃんと育ってくれるか不安で、

安定期に入っても胎動を感じるまでは不安で、

胎動を感じるようになったらなったで今度は昨日より弱い?とかって不安で、

 

常に不安が頭の隅のほうに居ます。

 

ちゃんと寝て、食べて、遊んで、無理なく働いて。

 

やることはやってるし、これ以上どうしようもないことを心配しても仕方ないのですが、

 

つい検索してしまいます。

 

こころの安定期なんてないんだなあと…

楽しいマタニティライフってどんなん?

 

としみじみ思う今日この頃です。

 

一応22週は越えたので、万が一生まれてしまっても生きられる…?

そう思えばほんの少し気は楽になりますが…

今週末一か月ぶりの妊婦検診なので、その日一日だけでも不安がはれることを願っています。

 

***

 

ありがとうございます。またお願いします。

 

 

じつは、1.5斤型ではなく1斤型を買うつもでした。間違えて買ってしまったようで。

ネット通販のおそろしいところ…結果焼けたからいいけど。

一斤とか、0・5斤だともっと焼きやすいかもしれません。

勾配有り、無し、どちらがおこのみですか?