今度の家のベランダは、南向きで日当たりが良く、植物にも良いようです。
マンションの周りには背の高い建物がたくさんあるので、風通しには問題があるかな・・・と思っていたのですが、思ったよりは難なく育っています。
もう何年も前、宅配の野菜についてきた土をプランターに撒いていたら、いつしか芽生えてきたスミレ。
種が飛んでは増え、今ではベランダのあらゆる鉢やプランターに増殖しています。
スミレの種子のでき方はなんだか変わっていて、こんな風に花が咲いても、それには結実しないようです。
咲いた花はそのまま枯れ、時期をずらしてその後に出てきた蕾様のものが結実するようです。
日当たりの悪かった時は、花はあまり咲かずに種ばかりができていたのですが、今のマンションに引っ越してからは花がよく咲きます。
今年の春、いろんな植物の根元に咲き乱れるスミレをみていたら、息子のベビーベッドを譲った友人のことを想いだしました。
彼女と知り合ったきっかけは、アサヒファミリー・・・だったかな?地域版のタダの新聞の「譲ってください」コーナーの投稿でした。
阪神の震災後のことで、いろんな物が壊れ、物資もお金も不足する中で、使えるものは大切に使いたいという気持ちが高まっていたので、早速電話したのでした。
お金の面でも生活不安はありましたが、始末しようとか節約しようとかいうよりも、家だけではなく家財道具も何もかもが壊れて、食器だって残ったのはお茶碗1個とお箸1本だけだったんです。
壊れなかった物には、よくぞ生き残ったと褒めてあげたい気持ちがありました。
だから大切にしたかった。
彼女はUターンして、今では岡山に住んでいるのですが、何年か前、その引越しの前に会った時に、スミレの苗と種を分けてあげたのでした。
彼女はそれを岡山の新居の敷地内に植えて楽しんでくれていたようでしたが、いつだったか
「家主さんが除草剤を撒いて、枯れちゃった」
と、嘆いていたことがあったのです。
・・・というわけで、彼女に「種ができたら送ろうか?」
と、連絡したのでした。
返信
を読むと、花大好き彼女にとって、スミレは別格といえるほど大好きだそうで、種を集めて送ることにしました。
それから花の時期が終わって実がいっぱいできたわけですが、スミレの種子というのはとても小さい。
アンパンについているケシ粒と同じくらいの大きさです。
集めても集めても、鞘を取り除くとほんのちょっとだけ。
上の写真の、上部中央に写っているのが実で、中央にあるのが熟して開いた実です
実が熟してきて、鞘がはじける時が近づくと、実は上を向きます。
そして、熟した実は何分かかけて写真のように開きます。
種が飛ぶのはそれからで、開いた鞘が両サイドから徐々に閉じていき、種をはじき出すのです。
開いた実を掌に集めていると、こぶしの中でパチパチとはじけるのが分かります。
これをそのまま置いていると、全部飛んでどこかに行ってしまうので、ティッシュに包んでおいて乾燥させました。
彼女の喜ぶ顔を想像しながら、一日に何度もベランダを見に行きました。
もう200個くらいの実を集めたでしょうか。
でも、 種だけにしてみると、ほんの一握りもありません。
毎日料理に使っているゴマ。
できるだけJASマーク入りを買うようにしていますが、
「安いよな~」って、つくづく思いました。