深夜に大笑い
夕べだりんが劇場中継を観ていた。
初めは松たか子さんの芝居だ。
私はほとんど眠りのなか(笑)
それが終わってチャンネルを変えたらまた別の芝居が始まっていた。
開始早々、一人の女優さんに釘付けになってしまった。
ルックス、声、存在感…
どれをとっても、強烈な個性と華がある。
それに、不思議と懐かしい…
デジャブに近い感覚を覚え、気になって仕方ない。
データを表示して、出演者を見て納得。
その女優は「新谷真弓」さんだった。
新谷さん。
高校時代、演劇部のコンクールで、彼女のいた2年間は隠れファンが急増(笑)
彼女の学校は決して演劇部が盛んだった訳ではない。むしろ名前も知られていないような学校。
ただ彼女のいた2年間は「新谷ワールド」を作り上げていた。
これは脅威…
彼女は脚本、演出、主演を全てこなし、何より素晴らしいのが高校生とは思えない発想力と想像力で不条理のアングラな世界の中へ誘ってくれる。
一時間(コンクール作品の規定時間)まるで小劇場。
そのころの私はスタンドプレーが最高の演劇だという偏った感覚しかなく、ナンセンスやアングラという魅力的なジャンルの演劇が存在することなんて知らなかったから、彼女の作り出す世界観に圧倒されながらも「なんだこれは?」と理解に苦しむ部分もあった。
演劇の新しい形。
今にして思えばアングラを高校生が演るのは危険行為だし、まず失敗する。
小劇場は見た目の面白さに憧れ、模倣から入る。
実際、当時、第三舞台やキャラメルボックスは高校生達のカリスマだった。
自主公演で必ず一度は手を出して、結果はマスターベーション。
芝居の基礎がない高校生に魅せられるジャンルではない。
それが小劇場。
その危険な世界を確実に自分色に染め、観るものを魅了した新谷さんの存在感。
今だから言えるし思える。
私達なんぞ足元にも及ばないほど、彼女は先を走ってた。
彼女のセンスは高校生レベルを逸脱していた。
原石ではなく既に完成されたダイヤモンドだったんだろうな。
15年以上も前の記憶なのに鮮明に残っている。
それって素晴らしい事だよね。
そのあと上京した彼女は、ナイロン100℃に所属。芝居のチラシで新谷真弓さんの名前を見つけた。
やっぱりだ。
ナイロンの世界は新谷さんそのもの。
あの個性は誰の目にも止まるんだなぁ…
ほっとかないよなぁ…
そんなことを思い出しながら、昨夜の芝居を楽しんだ。
終わったのが午前3時・・・
眠たくなることもなく、2時間近く大笑いしながら鑑賞した。
久しぶりに芝居で笑ったな・・・・
新谷さん・・・これからもがんばってください★


海

