宇仁田ゆみ氏の 『うさぎドロップ』 は、『FEEL YOUNG』 (祥伝社)に番外編
が連載中です。
8巻 で、自身の気持ちに気付いたりん。
本巻では、その気持ちを巡る、りん、ダイキチ、コウキの姿がほぼ1冊を費やして
描かれています。
・・・と書くと、もうネタバレなのですが、宇仁田ゆみ氏は最初からこの展開を
想定していたのでしょうか?
どうも第二部の途中から、大きくハンドルを切られたような気がするのですが。
りんの境遇から、ファザコン要素も有ってダイキチを好きになるのは、まあ
想像も出来ますが、ダイキチは10年も親として育ててきた娘を女性として見る
ことが出来るでしょうか? (回想シーンの、前歯が無いりんがカワイイ)
このキャラクター(ストーリー)に対する疑問は、そのままダイキチのジレンマ
でもある訳で、どうしたって感情移入しちゃいます(私が男性だからでしょう)。
このジレンマに答えを出すのに、数年を要し、どのような結末になるかは、
本書で確かめて頂くとして、「りんは幸せなのだな」と思わせるシーンは、ラスト
としては印象深いものでした(こちらは、作者が女性だからでしょうね) (^ω^)
妊娠(準備期間)の無い子育てという、全く新しい人間関係(絆)を築いていく
物語だとすると、更に新しく関係を築き始めたところで終わった、とも云えると
思います。
episode.50~last 7話 + あとがき1P収録
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