道満晴明氏 『ヴォイニッチホテル 1巻』 混沌の魔女たち | パンデモニウム

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日々の気になるコト・モノを万魔のごとく脈絡なく取り上げていきます

※何度かのブログフォーマット変更により改行ポイントがずれてしまい、ほとんどのページがガタガタになっております。
読み難くて申し訳ないです。

道満晴明(どうまんせいまん)氏・作、『ヴォイニッチホテル』 は、

『ヤングチャンピオン烈』 (秋田書店:毎月第3火曜日発売)に不定期連載中

です。


 ↓ ホログラム仕様です。


パンデモニウム-ヴォイニッチホテル01


道満晴明氏は、成人雑誌を主な活動の場としていますが、その作風は

「エロマンガ」は勿論、あらゆるカテゴライズを拒否するかの様なカオスな

ものです。

付帯的に性描写は有るのですが、実に淡白と云うか虚無的な要素に

留まっています。


ストーリーも(本作も例に洩れず)、起承転結 明確な話は珍しく、寓話の様

でもあり、理不尽な展開をする人生の縮図の様でもあります。

ただ、最近特に顕著なのですが、ほんの数ページの短編が多いので、

世界観の深みにハマる訳ではなく、反面、もやっとしたものが心に残る、

不思議な読後感です。

必要以上の描き込みを抑えた、シャープな線で、ポップな絵柄です。

少しアニメ寄りの絵かもしれません。


『ヴォイニッチホテル』 ですが、

南の島のホテルヴォイニッチを舞台に、日本から逃げてきたヤクザ・クズキ

タイゾウ(一応 主人公)、ホテルのメイド、宿泊客を中心にモザイクの様な

物語が描かれます。


道満晴明氏の特徴として、知っていれば更に面白くなる、(およそマニアックな)

小ネタがバンバン入ってきます。(知らなくても充分、面白い)


タイトルの「ヴォイニッチ」は、これだけでひと項目書けそうなので、本書オビ

から引用すると、「イタリアの古い寺院で発見された書物。謎の言語で綴られ、

未だ解読した者はいない、『ヴォイニッチ手稿』」(実在)から採られています。

他にも、ダリオ・アルジェントの「三人の母」、チャック・ノリス、ロボット刑事K

(名前はキカイ田)などなど・・・


カオスな世界観にドップリハマリます。 (^ω^)







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