私の短答式試験の成績推移

私は令和5年度の予備試験で6回目の短答式試験の受験となります。過去6回の短答式試験の成績は、以下のようになっており、直近3年間は連続して短答式試験に合格しています。

 

 

予備試験の短答式試験は7科目の法律基本科目に加え、一般教養科目がありその配点が60点と法律基本科目2科目分の点数があることが特徴です。

 

令和5年度試験は、この一般教養科目の平均点が例年と比べて高く、法律基本科目で65%くらいの得点を取ったとしても、一般教養科目で点数が伸びやんだ場合、短答不合格となった方も結構いると思います。予備試験の短答式試験は、それなりに難易度が高く、一度合格したからといって、翌年絶対合格できるかというと、そうではないというのが自分の実感としてあります。

 

私の令和5年度の短答式試験の成績もボーダーブラス13点と、そんなに余裕がある状態で短答突破できている点数ではないということが言えます。一方、法律基本科目について言えば、約75%と例年と比較して、約10%前後高い値です。

 

では、今年の私の短答式試験の対策はどのように行ったのか。

①基礎講座で短答知識を総インプット(下記②~⑤と並行して何度も繰り返す)

②伊藤塾の短答答練、短答模試、LEC模試、辰巳総択の受験

③年度毎、模試毎に演習を行い、約60セットの演習

④②及び③で間違えた肢は、肢別リストにして、試験直前期に確認する。

⑤②及び③で間違えた肢をTwitter上において、問題を作成し公開

 

おまけ

㋐隙間時間に辰巳の短答肢別アプリを利用

㋑②及び③で間違えた問題の基礎事項をまとめたテキストの表を、日記などに張り何度も見返す。

 

令和5年度の試験は過去6回の試験の中で過去最高得点でした。短答式試験は基礎テキストの網羅的インプットに加え、問題を解きまくり物量で勝負するのがよいと思います。大学受験のセンター試験のイメージです。

 

法務省のサイトで予備試験や短答式試験の過去問が公開されていますが、私は、以下のように当該年度の問題をPDFの編集ソフトでくっつけ、それを紙で印刷し、演習教材として使用してういました。問題ごとのダウンロードが不要ですし、解答も一緒に印刷できるので、手間を省くことができます。

 

 

また、ちょっとしたコツですが、右上に問題の年度も記載しており、「あれ、この問題何年度の問題だったけ」ということも防ぐことができます。

 

また、おまけとして、辰巳の短答肢別アプリを利用して、基礎知識を定期的に確認していました。辰巳の肢別アプリは自分の苦手な問題を選択的にこなしたり、テーマや重要問題に絞って問題を演習できるなど、学習効率が高いです。

 

例えば、待ち時間などの隙間時間に肢別問題を50題解くなどと、意識づけてやれば、短答の基礎力も上昇すると考えます。

 

短答で問われている知識は、知識をどの角度から聞いているかで問題のバリエーションは多岐にわたります。そのため、短答の肢を覚えるというよりも、出題の元ネタとなっている知識を理解し、覚えることが必要です。私の場合、辰巳の短答合格ファイルという基礎テキストに、短答で問われそうな知識をまとめた表があった場合、それを自分の日記などに張り、何度も見返すということをやっていました。

 

具体的に、債権者代位権と詐害行為取消権などのように、似たような概念をまとめた表があるので、その表をベースに基礎知識を整理してインプットするというような流れです。

 

  一般教養は対策について

次に、一般教養の対策について

私は、令和5年度試験は、上記②の模試などで一般教養の問題がついているものについて、解けそうな問題をストックするという手法を用いました。時間があればスタディサプリなどで高校レベルの復習をするという考えもありましたが、やはり、社会人受験だと時間がありません。

 

また、論文式試験の合格まで見据えた場合、短答は法律基本科目で75%~80%以上は欲しいところです。少ない勉強時間をどう、合格に結びつけるか考えた場合、やはり法律基本科目の学習を優先するべきだと考えます。

 

ただ、時間的に余裕があるという方は、一般教養の対策もしたほうが、予備試験の短答式試験には落ちにくいということがいえます。大半の受験生が対策をしてこないので、ここで点数が取れる受験生は、他の受験生と比較して有利に短答式試験を戦えることができます。

 

法律基本科目が崩れても、一般教養試験でコンスタントに40点前後取れる方は、安心して論文対策できますし、最終的に予備試験にも合格しやすいのではないかと考えます。そのため、予備試験の合格者には、東大や医学部生などの受験エリートが多く、実際に結果を出しているのだと考えます。