令和4年予備論文の反省点
この3連休で予備試験の論文式試験の再現答案の作成が終わりました。この期間に、沖縄で予備試験の論文式試験を受験した方と、各々が作成した答案の分析会を行いました。自分としては、かけているところでも、意外とミスがあったり・・・。また、自分が失敗したなと思ったところでも、相対的に意外と書けているというところもあり、かなり勉強になりました。
ただ、ひとつ言えることは、去年より確実に力はついているということです。去年の成績は、2科目でA評価を取りましたが、他の科目はFばかりで、総合としてはかなりポンコツな成績(総合でF、順位は1,724番、上位66%)でした。しかし、今年は、刑法の設問1や民法の設問1で大きく失敗した科目もありますが、Fを取る科目はそんなにないのではないかと考えています。
ちなみに、令和4年予備論文の失敗した点などを傷が深い順から並べてみると
- 環境法で手薄な分野である景観とか眺望からの出題。景観や眺望の定義を出し、国立マンション事件の判例を意識した論述をしたかった。→環境法は全体をぐるぐるする学習が不足していた。そのため、環境法ぐるぐる作戦を実行する。
- 刑法の設問1で間接正犯の検討をしなかった。
- 刑法の設問1で共謀の射程を故意で論じてしまった。
- 民法の設問1で条文をちゃんと引用できなかった。
- 民法の設問1で債務不履行と請求を立てることができなかった。
- 民法の設問2で時効の要件を網羅的に検討できなかった。
- 行政法の設問1で補充生を意識した論述ができなかった。→行政事件訴訟との対比ではなく、当事者訴訟や争点訴訟との対比で論述する必要あり。
- 行政法の設問2で「処分の明確生」をどの違法事由に引きつけて論ずればよいのかわからなかった。
- 民訴の設問1で「かつ、合理的な必要がある」との検討をするのを行っていない。→自分で答練の問題を起案する際に、規範や定義はちゃんと引用できているか確認をする必要がある。
- 民訴の設問2㋐で、「同一の訴え」と書いてしまった。
- 商法の設問1でAらのうち、Cの検討ができなかった。会社法120条3項も確実に点数がある。
- 刑事実務の設問1で㋐と㋑をうまく論じることができなかった。
- 刑事実務の設問4の(1)で「やむ得ない」の検討ができなかった。
実力不足といってしまえばそれまでです。去年は自分の答案の「どこが悪いのか」もいまいちよくわからなったので、それがわかるようになっただけで進歩したと考えています。
ちなみに、令和4年の予備論文の再現を集めている方もいると思いますので、PDFにしたファイルも用意しました。ぜひ、みなさんの学習の参考に利用してください。
令和4年予備論文の評価予想
〈評価予想〉
- 憲法・・・C
- 行政法・・・C~D
- 民法・・・E~F
- 商法・・・A~B
- 民訴法・・・B~C
- 刑法・・・C~E
- 刑訴法・・・B~C
- 実務・・・B~D
- 選択(環境法)・・・D~F
- 総合・・・C~E
- 順位予想 820~1100番台(上位30~40%くらい?)
ざっと上記のように予想します。
もしかしたらワンちゃんあって(論文合格して)欲しいと願うところです。
このブログの読者には、予備試験や司法試験の合格者がいらっしゃるので、もし差し支えなければ、私の再現答案と評価予想を踏まえてコメントなどをいただけると嬉しいです。今年の論文受験生からのコメントの大歓迎です。
口述対策
令和4年の予備試験の口述試験まであと109日です。
この3ヶ月もただ漠然と過ごしているとあっという間に過ぎてしまいます。そこで、論文に合格したと見越して、徹底的に民事実務、民訴法、民法、刑訴法、刑法の特訓をやろうと考えています。
まだ、終了していない論文マスターの科目(民法)などを消化しつつ、悔いのないよう口述までの3ヶ月を過ごしたいと考えています。
さて、今日も1日頑張っていきましょう!
令和4年予備口述まであと109日