令和4年の予備短答まであと半年もありません。

まさに光陰矢の如しです。

 

さて、みだしの件について

伊藤塾の22年合格目標のコンプリート論文答練からデジタル添削が導入されています。

論文添削のデジタル添削といえば、LECが先駆けです。私も学習初期はLECのハイレベル論文答練などを受講していましたが、採点表などは伊藤塾のほうが見やすいなと感じました。

 

イメージだと下記のような感じです。

 

また、当該答練において、初めて成績優秀者に名前を連ねることができました。

学習当初は、参考答案などと比較し、本当にこんな答案書くことができるのかと思っていましたが、論文答案を書くことを続けることで、成績上位の合格答案を書くことができるようになりました。

 

ここで、行政法が苦手な人のために、どうすれば合格答案を書くことができるのか考えてみました。

 

  1. 基礎知識の習得。目安は行政書士試験合格レベル。
  2. 規範や定義の正確な暗記。
  3. 2で暗記した規範や定義を答案に正確に再現。
  4. 答練や過去問でのアウトプット。目安は70~100通前後。
 

まず、1について

行政法が苦手な人は基礎知識のインプットが不足していると思います。目安は行政書士試験に合格するレベルの行政法の知識はほしいところです。令和3年の予備論文では付款に関する出題がなされました。予備校の解説講義だと付款ってマイナーな知識だよねと講師も説明していました。
 
しかし、行政書士試験の受験生レベルでは付款は常識レベルの知識です。付款の中の条件なのか負担なのかというレベルまで、本来は区別ができるようにしたいところ。このような行政法の基礎的な知識は、行政書士試験の学習で満たすことができます。
 
そのため、行政法が苦手という受験生は回り道かもしれませんが、行政書士試験レベルの行政法の知識をインプットすることをおすすめします。なお、行政書士試験経由で予備試験を目指す方はこのあたりのアドバンテージがあります。今回の令和3年の行政書士試験において、行政法が満点近く取れた方は、その点について自信をもっていいと思います。
 

次に、2、3について

やはり、規範や定義の正確な暗記は絶対不可欠です。私も学習初期は、添削に出した答案でなぜこんなに低い点数(10点台前半や10点以下)なのかと添削者にキレることがしばしばありました。しかし、それもそのはずで、学習初期は規範や定義の正確な暗記が不十分でした。
 
やはり、規範や定義を正確に暗記し、再現する。そして、そこに問題文中の事情に法的評価を加えて事実認定をすることで、点数ががっつり入ってくると考えます。
 
例えば、以下の規範・定義は正確に出てきますか?
  • 処分(行訴法3条2項)とは
  • 法律上の利益を有する者(行訴法9条1項)とは
  • 不利益処分の理由提示の程度として、
  • 行政庁の裁量権の逸脱・濫用が認められるためには
上記の規範や定義は、論文答案を書く上で、基礎的なものです。
このような規範や定義を暗記し、再現できないと、いくら自分なりにあてはめしても、ほとんど点数が入ってきません。
 
また、本試験において、さらに評価を高めるためには問題文中の特殊事情を拾うということです。例えば、令和3年予備論文の行政法ではPCBの積替え保管を「自ら」行うという条件が問題文中の特殊事情です。このクリティカルな条件をうまく拾って、そこに法的評価を加え、前述した規範や定義に事実認定することで、本試験では高評価を得ることができると考えます。
 
これは行政法に限ったことではなく、他の科目でも同様だと考えます。例えば、令和3年予備論文の商法においても、問題文中の特殊事情として80%株主のAに着目することが、合格答案になるためのヒントが隠れています。
 

さいごに4について

やはり、答案を書くこととこそが、論文力を高める一番の近道だと考えます。
私の場合、学習初期でも伊藤塾やLECなどの論文答練を受講し、無理矢理にでも答案を書くことで、論文作成能力を高めることができました。
 
私が実践した中で効果があった方法として予備校答練の問題を5~6回解き直すという方法です。当該方法が効果のある理由として予備校答練は予備試験の過去問を模して作られているので、当該問題を何度も復習することで本試験で類似問題が出ます。また、一番効果があると思うのが、予備校講師の解説を聞くことです。
 
予備校答練には講師が解説を加えているのですが、当該解説を聞くことで自分の答案のどこがよかったのか、そしてどこがまずかったのかを理解し、次の演習の際に活かすことができます。個人的によかったと思うのが、伊藤塾の伊関講師の解説です。伊関講師は問題文中の事情はこういう事情に対して積極事情として評価する際に使います・・・。などと問題文中の事情をどう評価するのか詳しく説明してくださるので、問題文中の事情においてなぜこの事情が記載されているのかを意識することができます。
 
これは、前述の「問題文中の特殊事情を拾う」というところに生きてくると考えます。
 
ざっとこんな感じでまとめてみました。
まだ、私も予備試験受験生という立場なので、参考までにという感じです。
 
では、今日も1日頑張っていきましょう!