基坂と市電通りの交差点にモスグリーンの壁色が印象的な相馬㈱の社屋が有ります。壁枠など随所にお洒落な装飾が施されており、窓(ドーマー窓)などルネッサンス様式をベースにしつつも、玄関などには和テイストが加えられています。

 

 

文久3年(1863)に初代:相馬哲平が箱館・弁天町で米穀商「相馬商店」を開業。大正5年に、此のビルを建設しました。同社は現在でも市内に多くの不動産を所有し、不動産賃貸業を営んでいます。相馬ビルは、その本社社屋です。夜は優しいライトでライトアップしています。

 

明治40年の函館大火で住民の集会場だった町会所が焼失し、3年後に有志の寄付により「函館区公会堂」を建設しましたが、その寄付金58000円のうち、何と50000円を相馬哲平が寄付しています。

 

                           (青竹:NO.3753)