弘前高校の直ぐ隣りに「袋宮寺(たいぐうじ、天台宗、県重宝)」があります。江戸時代は、樋口村(現:弘前市茜町)にある「熊野宮(県重宝)」の別当寺でしたが、神仏分離令により、現在地へ移転しました。

 

山門からして、如何にも、古寺然としています。

 

本堂(県重宝)は、隣接する「報恩寺」の「無量院観音堂」だった建物です。3間四方の境内仏堂で、外部には彩色なしですが、内部の柱などは彩色されており、裳階(もこし)付きの建物です。

 

御本尊の「十一面観音立像(県重宝)」は、もと無量院の御本尊でしたが、県内でも最大の木造仏(像高:5.75m)で、「背高観音」とも呼ばれています。

 

延宝5年(1677)に、津軽家第4代:津軽信政公が父親の菩提を弔うために、城内の老木を用いて制作させたと言われています。

 

 

                             (青竹:NO.3732)