電停通り(片原町)へ出ると、「滝の白糸の文学碑」があります。泉鏡花の名作「義血侠血(後に川上音二郎により浅草座で上演された際に「滝の白糸」)」の冒頭場面。

 

秀麗な水芸人「滝の白糸(本名:水島 友)」が、此の地で法律を学ぼうとする青年「村越欣弥」と出会い、恋に落ちるシーンを記念した碑です。

 

原作が書かれた当時、此の地から俱利伽羅峠下の石動までの4里8町を「乗合馬車」の路線がありました。此の地がその路線の起点で、碑は昭和32年に、此の奥の稲荷神社に建立されました(御影石製)。

 

金沢の浅野川河畔には、鏡花の生家が保存されており、「滝の白糸」像も建立されています。併せて鑑賞すると、明治の、その当時の気分が出てきます。

 

その、記念すべきシーンです。

 

 

                                        (青竹:NO.3682)