「太宗寺」を北上し靖国通りへ出ると。「成覚寺」と「正受寺」が並んでいます。共に「文禄3年(1594)に創建された浄土宗の寺院です。

 

まずは「成覚寺」から。当寺は、三ノ輪の「浄閑寺」と同様、「投げ込み寺」と称されています。何が投げ込まれたのか。つまり、内藤新宿の宿場女郎(飯盛り女)が薄幸な人生を終了したとき、此の寺に掘られた穴に投げ込まれた。

 

 

 

 

此処で「子供」と称されているのは、女郎たちのこと。「子供合埋碑」は、万延元年(1860)つまり「桜田門外の変」があった年に建立されている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「旭地蔵」には、内藤新宿で不慮の死(心中など)を遂げた男女18名の戒名が刻まれています。また、江戸中期の戯作者「恋川春町」の墓もあります。

 

                                      (青竹:NO.2754)