御所西「護王神社」の直ぐ北(京都ガーデンパレス敷地内)に「土御門烏丸邸」がありました。平安末期に「里内裏」が置かれた処です。

 

「里内裏」とは、「内裏が火災などで焼失した場合などのときに、天皇が住まわれた仮の御所」です。なかなか御所の造営が進まない場合などでは、「里内裏」でのお暮らしが長引く場合もありました。

 

 

10世紀に「具平(ともひら)親王」の邸宅があり、永久5年(1117)に”鳥羽天皇の里内裏”が、その後も、崇徳天皇や近衛天皇の里内裏が設置されました。

 

 

「里内裏」が置かれなくなった後は、室町時代には”足利直義(三条殿)”が「等持院」を建立し、江戸時代には「水戸藩邸」が置かれました。

 

                                       (青竹:No.2232)