隠れた名園といえます。「御所西/京都平安ホテル/池泉回遊式日本庭園」です。作庭家は”小川治兵衛”。「平安神宮神苑」、「無鄰菴」、「南禅寺庭園」の作庭、あるいは、桂離宮や修学院離宮、二条城二之丸庭園などの修築で有名な”伝説の作庭家”の手による見事な庭園です。

 

 

庭園面積は”約500坪”。季節の植物が見事に咲き、入り口の”沓脱石”は「鞍馬石」、池に架かる”八ッ橋”は「白川石」。

 

「四阿」があり、「稲荷神社」も設置されています。

 

 

京都の”ド真ん中”ですから、「平安時代」は「天皇の台所を預かる”内膳司”の役宅」、「戦国時代」は「信長築城なる旧二条城」、「江戸時代」は「糸商の”松屋三郎衛門”宅」、「江戸後期」は「九条家や醍醐家の屋敷」、「明治以降」は「日の出新聞(現京都新聞)社屋」や「長瀬産業所有地」などなど歴史を重ねています。

 

 

池左の「八ッ橋」は見事な「白川石(桂離宮の造営にも使用された花崗岩)」です。

 

 

 

「灯籠」は庭園内に15基ありますが、此の見事な「六角雪見灯篭」は、ひと際映えています。

 

 

「六角雪見灯篭」の先に「四阿」が見えます。

 

「稲荷」も設置されています。

 

 

季節の花がいつも咲いています。

 

 

 

 

「四阿(あずまや)」は竹を中心に造営されています。内部などは、老松や”あべまき”の「幹の皮」も多用されていますが、とても瀟洒な印象です。

 

 

苔の状態も大変に良い印象です。

 

                                      (青竹:No.2231)