京都の三条大橋は、東海道53次のスタートであり、上がりの地点です。江戸側の日本橋一帯が、江戸随一の繁華街であったように(関東大震災前は、日本橋の室町側河岸に《魚市場》もありました。)、京都の三条通りも、戦中に、四条通り、御池通り、五条通りを(戦災による火災延焼防止のために)拡張するまでは、京都随一の繁華街でした。
現在も、三条河原町は賑やかですが、その三条通りに面した「みすやビル」を奥へ入っていくと・・・。
(綺麗な奥庭に誘われて、奥へ奥へ)
「みすや針」店があります。
1651年から、皇室の御用達の「御用針司」。
御簾のなかで秘術を盗まれないように作業をしていたので「みすや」との称号を賜ったとか。「みすや」の称号は、後西院天皇に命名されたそうです。
京都から江戸方面へ下る旅人が、「荷物にならない土産物(良質の京みやげ)」として、三条を出発するときに、競って買い求めたそうです。
路地奥に美しい坪庭があり、このような素晴らしい「針屋さん」が営業されているとは思いませんでした。「針屋」「針の専門店」。いかにも京都らしい、三条通りにこそ相応しいお店と言えます。
洋針、和針。もめん針、つむぎ針、きぬ針・・・。
メリケン針、キルト・パッチワーク針、手づくり日本刺繍針・・・。
本当に色んな針があるものです。
勿論、針関連も販売されています。
握りはさみ、はさみカバー、針山、マチ針、糸を巻く布製の板などなど。
お針箱一つとっても、色んな針箱を用意しています。赤系だけでも、オレンジ系の赤、蛍光色の赤、ボルドー風の赤、淡い赤、真っ赤・・・。
「みすや」さんのパンフレットには、
「「みすや」の暖簾を潜ると針がようなる」と言われてきました。針の選別には自信を持っております。時代の流れの中で、針の需要は少なくなりました、1本あれば、こと足りるのかもしれませんが、しかし、その1本にかけた多くの智恵が《みすや針》には、ございます。」
と自信に満ちた宣言が記されています。
【みすや・パンフレット】
かつて、「おもてなし」のために茶をたてた茶釜が、
「おもてなし」の象徴として、置かれています。
坪庭も、とても綺麗に整備されています。












