パリのルーブル美術館、NYのメトロポリタン美術館とともに、世界の3大美術館の1つと言われるサンクトペテルブルグの”エルミタージュ美術館”。ロマノフ王朝歴代皇帝の壮麗な宮殿と300万点を超える所蔵作品が見事に調和した美術館です。
このエルミタージュ美術館のロシア国外では最大級と言われる展覧会が、国立新美術館で開催されています。(7月16日(祝)まで)
世界史の教科書にも登場する女帝エカテリーナⅡ世が国家の威信にかけて収集した美術品に始まるエルミタージュ美術館のコレクションは、古代から現代まで幅広く、当にロシアの全力を挙げて編纂された”美の百科事典”とも言える人類の遺産です。(展覧会パンフレットより)
この展覧会では、膨大な所蔵作品の中から、16世紀から20世紀の各時代を代表する秀作の数々が紹介されています。ティツィアーノに代表される盛時ルネサンスのヴェネツィア派絵画から、17世紀ヴァロックの巨匠ルーベンスやレンブラント、18世紀イギリスの肖像画家レノルズ、19世紀ロマン派のドラクロワ、印象派のモネ、近代絵画の父セザンヌ、さらに20世紀初頭のマティスやピカソまでの83作家、全89点です。
なかでも、マティスの最高傑作の一つである《赤い部屋(赤のハーモニー》も展示されています。質量ともにロシア国外では最大規模の展覧会を鑑賞すれば、400年にわたる西欧絵画の歴史をたどる旅をしたような気分になります。
【赤い部屋】
【第1章:16世紀。ルネサンス・人間の世紀】
初期ルネサンスは、15世紀始めにフィレンツェにおいて花開き、16世紀に入る頃には、イタリア全土並びに欧州各地に広がっていました。第1章では、盛期ルネサンスの精華であるヴェネツィア派の豊かな絵画世界とともに、ミラノやクレモナなどのイタリア北部や中部で活躍した画家たちの作品が紹介されています。
(つづく)

