555の20周年企画・・・であってる?(マテコラ)

 

メインキャスト陣の、キャスト交代が無い状態(役自体が甥になったりとの変化による変更はありますが)でのストーリー展開に期待しすぎたか。

ある意味、演者が変われば自分個人の中で別モノと割り切り出来るだけに、ここは評価に対してちと不満。

さすが、20年経ってるだけあって、歳をとった容風の違和感。

ある種、見た目に対しては《仮面ライダー1号》でのさすがの貫禄と比べてしまう事が酷なのか。

でも、そこじゃない。

『たっくんって、こんなだっけ?』

そう、キャストに対する違和感が随所に出てくる。

 

ぶっちゃけ、《仮面ライダー555》のベース設定として、敵となる組織がスマートブレイン。

オルフェノク云々を組織している側としての部分が秘密結社であっても、他のライダー的な組織に比べると身近すぎる敵として、今回のストーリーは組み立てやすい構成ってのはミエミエになっている。

だから。

《仮面ライダーBLACK SUN》のように、まだ政府と繋がっているゴルゴムという組織だったこっちの方が敵としては解りやすくて。

今回も政府と繋がっている。というか、もう、政策としてスマートブレインという組織が使われている存在になっている。つまり、スマートブレインが黒幕だった流れが、本当の黒幕は政府になっている。

この黒幕の思惑ってのがまるでノータッチで、ただ社長として政府から送り込まれたアンドロイドってだけでその上で、555を延命させる目的も語られない薄っぺらすぎる設定がいかんともし難い。

せめて草加のように使う目的があったとか、ちらりとも語らない設定は何の為?

そういって部分でも、黒幕である政府の腹黒さが表現されないといった情報が少なすぎて、《BLACK SUN》に負けてしまう印象がひじょーに残念な所。

 

さり気なくケータイがスマホに進化していたりと、ヒトの年齢成長だけではなく、技術進化も気を配っているのに、仮面ライダーとしてイロイロ足りない。

そう、『たっくんって、こんなだっけ?』という違和感から入ると、もう別の《555》になってしまう。

 

そもそも。

政府がオルフェノク滅亡の政策に力を入れてるのはなんでだよ?

怪人だからそれを驚異として捉えているのか、政治「屋」(政治家では無いw)特有の別の思惑があっての事なのか。

《BLACK SUN》では、利害が説明されてましたよね。それがない不完全燃焼。

おそらく一番多くたどり着くのは、たっくんの寿命ってどーなったのよw

それに、玲菜だっけ?(ぉぃ)アレが突然たっくんたちを逃がそうとしたのか。

たっくんとなのか、555として共にその隣にいたかったという恋愛感情なのか。これがわからん。

大抵、過去に何らかの接点があったというベタベタな理由付けも無く、想像すら及ばないウラ設定に「???」のままやられてしまう。

 

結局、ヤツが真理のF因子?を活性化させなければ、真理はオルフェノクにはならなかった。

転換期はまさにココで、まだ玲菜の恋愛感情に真理をオルフェノクにしちゃえ♪といったベタな理由でも無ければ、たっくんがスマートブレインを離脱する理由として強引な転換にしかならない。

この転換が無ければたっくんも、そして草加だって変わる必要の無い日常が進む「大事な転換」なのに、ここに持っていくまでの盛り上がりに必要なバックボーンがなさすぎる。

そういう意味で、草加も不思議な存在になっている。

恋愛成立の一歩手前にあった草加って、それがオルフェノク化を促進させる作戦だったのか?結局、オルフェノク化するまで攻撃できないってのは、いわゆるロボット三原則がきっちり組み込まれたアンドロイドだったのだろうか?w

真理を流星塾出身としてマークしていたのはいつからだ?だって、ラーメン屋の正体も知ってるじゃん。

真理を守り、監視することが全てで、通報したら危険が及ぶから・・・とかなんか理由があるのだろうか?

あまりにも根拠が無く突然変わる事情に、情報の無さがあちこちに影響して繋がらないから意外性もなく全体の印象をマイナスにしている。

説明不足の突然変化が一つや二つじゃ無いから、シナリオの都合上的な展開の不満を、多少は許せても、なんじゃ、こりゃ?と、許容を超えてしまう。

 

まあ、個人的な願望としては。

せっかくケータイからスマホに変えたことで、その弱点はタッチパネルになった事。

そう、チャージするのに開くケータイは操作面が保護されているのに対し、表示面むき出しのスマホなのだ。しかも、スリープ(画面消去)もしてないよね。

ぽちっと、パンチを放つフェイクに相手のパネルタッチして機能妨害するとかあればスマホらしくて笑え・・・ゲフゲフ・・・いや、面白かったのに。

 

などなど、なんかもう、イロイロと突っ込み所満載な仕上がりに、かなーり不完全燃焼なザンネン。