アニメ1期が終わったという事で。

とりあえず、私個人の解釈として、今回は2クール。1級魔法使い試験を境界に[1期のエピソード1とエピソード2]と別けます。

タブン、間隔を空けての続編があれば2期になるという事で。

 

ということで、まぁ、こんな分け方をすると、区切ったその構成は実にウマイ。

まずは、勇者一行が魔王を討伐した後の世界を綴る物語として。

いろんな意図が含まれている。

ハイターが保護したフェルン、アイゼンが弟子にしたシュタルク。たぶん、アイゼンのほうも保護から戦士として鍛える過程に弟子という立場になっている。ハイターは僧侶なので、才能を見つけても修行を付けるには限界があった。

ある意味、フェルンが僧侶の「資質」を持っていたら物語中にチラリとしか出てこない「飲まず食わずで過ごせる期間」をつくる結界だとか、ハイターのすごさってヤツを継承したのでしょうね。

とは言え、フェルンが同行するエピソードとしては魔法使いであった方が同時にフリーレンの弟子として、「資質」とは異なる才能による継承をするポジションになるので。

・・・だからシュタルクってあんな役回りなのだろうか(笑)とも思ってみたりw

 

ハイターが謀ったことで旅に同行できるまでに成長する過程は、ハイターの性格として。

そもそも「もう少しだけ時間が欲しくなった」為に解析する魔法が不死だったり蘇生だったり。「もう少しで良い」ならそこまでの効果は必要ないのですから。

「謀ったな」と、答えが出た時点で「やっぱりそうかw」と、初っぱなから伏線の張り方が面白い。

 

だからこそ。

ヒンメルが亡くなった後の旅、その目的は魔法の収集に加えて、「人間を知る」という目的が加わっている。

そう、これこそが1期としてのテーマになっている。

 

要所要所でヒンメルとの回想により振り返る。

おそらくは、その時点で「あのときの事はこういうことか」と明確な描写がなくても、理解した様子は雰囲気で判る。

この表現もなかなか面白くて。

私的には一番変化していると感じたのは、ヒンメルならそうしたという前提がないフェルンの杖を直した事でしょうか。

アウラ戦の時のようにヒンメルに怒られたからといったそれも含めて、「ヒンメルなら」と行動の指針に前提がなく、フリーレンとしてフェルンの杖を直したそれこそ、フリーレンに考え方が定着してきている変化。

まさにハイターが言った「貴女のために思い悩んでくれる」その結果になっていると思うから。

もちろん、それまでのヒンメルならそうした。その結果は心地よかったという経験が選択の傾向になっているからこそという経過も含めて。

 

だからこそ、そういった「人間を知る」というテーマに、1級魔法使いの試験を区切りとしたことはウマイと感じる。

もちろん、この先のいわゆる《黄金郷編》とか、《帝都編》とかに続いている原作でも根底にはコレがある。しかし、感性の違いを意識するという部分は、読み手で意識しないと、これかな?と、気がつかないほど敵が敵として当たり前な印象になっているように感じるから。

その意味で、試験編から先は「オレオールを目指す」事に目的がシフトしたようにも思います。

あくまでも私の感性として、「人間を知る」事を終えたのでは無く、あくまでも目的の比重が変わったといった感じで。

ぶっちゃけると、「人間を知る」目的のなかに「オレオールに行ってヒンメルと話す」という目的が内包された旅なので、いよいよオレオールが近づいてきたね、という私個人の感性なのでw

 

こんな感じで。

ストーリーにかんしては、人気作ゆえにイロイロと考察やら予測やらも含めて出回り、個人の感想に行き着いているとは思うので。

たぶん、ちょっと感想の方向性を変えてみての覚え書き。