結果的に、大事に至るほどの症状では無かったので、とりあえずの覚え書き。

 

ヒトは予期できない事に対する事態に、思考が止まる。

実は「その」三日ほど前から妙に湿った咳が出るようになって。症状はこれだけだったのです。

微熱があるわけでも気怠さがあるわけでも無く、まあ、会社でもいつも通りの振る舞いが出来る。

風邪の初期症状としてはなんだろーなー、とは思っていても、風邪とすらも思っていなかった三日間。

そんないつもと変わらぬ事務処理をしていたら、突然、なんの脈絡も無く症状が進展した。

 

ごふっ。と、まあ、湿った咳と言えば伝わるのだろうか。

そして、アニメで結核のキャラクターがやるアレである。

手に、血が着いている。

 

これ、余りに突然すぎて、本気で思考が止まる。

なんというか、「・・・え?」と思うまでにも時間が掛かる。

コトは、この「え?」と思い始めてから進む。

「ナンダコレ?」

ようやく動き出した思考でも、理解できない。

事態が解らないから、パニックにすらならないw

ただ、やたら血の臭いだけが鼻を突いてきて。

なんだろう、本当に、この時はワタシは、妙に冷静だった。

 

「課長、課長、ワタシ、死ぬかも」

・・・いや、ホント、マジで、本当にこんな感じの申告です。

告げられた課長すらも、冗談である前に、何言ってんだコイツ状態で。

「血ィ吐いた」

で、手の平を見せて、事態は急展開。

「おま、そんな冷静に、いや、まて、大丈夫なのか?って、はぁ?」

課長、お前がモチツケw

はい、私自身は、ただ課長の席に行って手を見せながら、まあ、さすがに口調は冗談ではないにしろ、苦しさとか痛みとか無くて、ただ、血の臭いと味がやたら不快なだけで。

 

※読み手にとっては不愉快な展開となりますが、そのまんまの心境で書いています。

「ちょっとまて、ぴょこ、病院・・・って、いや、救急車か!?おい、だれか!」

課長の慌てぶりが周りに伝播していく中で、当のワタシが本気で冷静で。

「あ、いや。早退しまっす、自分で病院には行けると思うので」

まじで。咳以外の症状がないのです。

「そんなこと言ってる場合じゃねぇ、言ってる間に倒れでもしたらどうすんだ。あほか」

うん、良い会社だw

ただ、ワタシのこの状態で救急車を呼ぶってことには、冷静だからこそ、過去に受けたトラウマがありまして。

 

はい、実家で寝言に飛び起きた親にたたき起こされて、救急車で病院に行く事があったのです。

精神的な病気では無く、インフルエンザをこじらせていまして、高熱にうなされながら、寝ていた親が起きるほどの叫び声を上げたらしい。

で、「ちゃんちゃんこ」やらやたら厚着をさせられて、玄関口で救急車を待っていたら、到着した救急隊員に、「外で待っていられる位にしっかりしているなら・・・」と、なにやら難癖を付けられた。

これもマジ。付けられたのは親で、ここの言葉を強烈に覚えているから、現状の症状で救急車を呼ぶという行為に抵抗があるのです。

トラウマってホント怖いね。

しかも、全ての救急隊員が悪いわけじゃ無い。その時のアイツが悪い、それだけのことが、一人の行動判断力を左右するんだぜぇ。

今頃何やってんだろ、あの人w

 

と、言うわけで。

救急車で行くのは、[掛かり付けの病院]です。

はい、白血球増加で数ヶ月に一度の検査に行ったり、気胸で入院したりしている「いつもの」病院(ぉぃ)。

通勤に一時間の距離の実家から、自転車なら15分程度の病院なので。

ついでに、書いてあるとおり、まあ、抱えている症状に、かかりつけの病院が最優先です。

 

救急処置室。

はい、ここまで。当然、咳には血が混じっています。

冷静な分、「死」に対する思いというのがですね、恐怖では無く、「死ぬのかなー、ワタシ」程度に考えていたものが。

 

まあ、救急隊員の診断で、これがただの[吐血]ではないと言う事もわかっていましたし。

 

起こした症状は[喀血(かっけつ)]です。

 

吐血よりも実は症状としてはヤバイ。

私の様に、突発にやらかした状態で、その持病を持たない状態で真っ先に疑われるのは、[肺がん]の発症。その他[肺炎]などで起こる症状です。

赤黒い血ではなく、本当に綺麗な赤い血が出てきます。

 

急患対応の先生の診察を受けている間、なにやら「お知り合い」になっていた看護士さんが来て、いろいろ話して。

精密検査を受けようって頃合いに、掛かり付けの先生も来て。

・・・なんか、すげぇ大事になってませんか、コレ?

つか、もともとは「白血球増加」という症状を持っていたから、掛かり付けの先生の経験が心強くなる。

 

CTをうけーの、レントゲンうけーの、採血もっていかれーの。内視鏡みたいのをのまされーの。

この間も意識はしっかりしていて、「いつものワタシ」だからこそ、こっちの検査の方が辛いぞ、まじでw

その日は緊急入院までさせられて。

 

はい、喀血って、ここまで大事になる症状を含んでいるから、吐血だってナメちゃ行けないぜ。

 

まぁ、まっさきに書いたとおり、[大事に至らない]事にはなったのですが、あくまでも検査結果です。

「がん」も「結核」といったおおきな病気では無く、「気道損傷による出血」が原因だったようで。

点滴を受けて安静に過ごしてケロっと退院できたわけです、はい。

ちなみに、この点滴が止血剤投与ってやつ?(ぉぃマテw)

あ、もちろん、緊急入院からの継続なので、当日退院ではあーりませんよ、念のため。

それで、ワタシの両親事情に、連絡は付くのだけど即時対応が出来ない(高齢者障害もちなので)、ハハウエから臨時に伯父さんに連絡が行ったらしく、入院手続きやら何やら。

・・・うーん。

家庭状況に、私自身の入院にも相当トラぶるなあ・・・

 

これは、ワタシが元気だからと無茶な健康を損なう生活をおくってられないね。

そう思ったからコソの覚え書き。