理学の先生は自分と3つ違いの29歳。

作業の先生はだいぶ若い23歳。

言語は女性の方で27歳だった。かな?

 

今思えばこの人たちだったからこそ、今の自分があるんだよなぁと思っている。

ナースステーションでの話が終わって、そのまま休憩を挟んでリハビリになった。

 

「結構ボク、攻めのリハビリするんで」

そう言われて、やばい人に当たっちゃったかなと思ったのを覚えてる。

ただ、この攻めのリハビリというのが、自分に信じられないくらいピッタリだった。

毎日違うことをやってくれるので、まず飽きることがない。できなかった動きは繰り返しやっていくのだけど、

それは自分ができなくて躍起にもなっているから、飽きという感情がない。やったるぜという気持ちを奮い立たせてくれるような上手なリハビリだった。もう2度と倒れないように生きて行くつもりではいるが、

もし、自分や周りの人が次に同じような状況になってしまった場合、迷わずこの人がそのとき働いている病院を探して指名すると思う。

 

作業はいきなり、入浴状況のチェックをするという。まじかよと思ったけど、これもリハビリのうち。風呂に入れるのだから良しとしよう。

言語はやっぱり雑談スタートだった。でもこれからは運転の再開に向けた脳機能のテストもしていくと言われてハッとした。

これをクリアできないと運転できないということか。全力で取り組もうと決めた。

 

彼女は転院しても数日ですぐに来てくれた。また思った。やっと会えた。

本当はすごくイチャイチャしたい気持ちでいっぱいだ。いろんな意味で入院中は我慢が多くて。会話しているだけで頭の中がフワフワしてくる。

もうこれ、会わない方が良いのかも、なんてことも思った。だけどメールで「今度行くよ」と来ると「はいよ」と送ってしまう。

弱い人間だなオレはって、何回ループしただろう。