今回は、ハリケーン直後の様子がラジオで生中継された時のお話です。

レポーターが町を彷徨っている1人の男性を見つけました。


私達が住んでいた、ミシシッピー州にあるBiloxi(ビロキシ)という町は、最もハリケーンの被害の多かった場所のひとつでした。

海沿いにあるアパートでは30人程の死亡が確認されていました。

そのアパートに住んでいたのか、それとも近所に住んでいた人なのか分かりませんが・・・

Biloxiの住人、ハーディー・ジャクソンさんという男性のお話です。

ジャクソンさんは、洪水の被害に遭った時に奥さんと離れ離れになってしまったそうです。



”私達は屋根に避難しました。

水が家の中に迄押し寄せて来て、家を半分に割ってしまったのです。”


”私の妻・・・彼女の遺体が見つからないんです。”


”(水で奥さんが流されそうになった時)私は彼女の手を一生懸命掴んでいました。

妻が、“もう無理よ。”と言い、

”子供達、そして孫達の事を頼んだわよ。”と言いました。”


ここで多分、奥さんは力尽きて水に流されていってしまったのでしょう。。。


そして、ジャクソンさんは言いました。


”私達には行く場所がありません。私の全てを失ってもうどうして良いのか分からない。”


ラジオでこれを聞いた時、胸が引き裂かれそうになりました。

彼の震える声が痛々しく、長年連れ添ってきた、本当に愛し合っていた夫婦というのが伝わってきました。


私は途中で聞いていられなくて、ラジオの電源を切りました。


そしてあれから5年が過ぎて、去年ニュースで彼の事を取り上げている記事を見つけました。


ジャクソンさんの奥さん、トネットさんの遺体は未だに見つかっていません。


ジャクソンさんは、今はミシシッピーを離れ、ジョージア州で2人の子供、そして孫達に囲まれて住んでいます。


でも、29年間寄り添った最愛の妻を亡くした悲しみは未だに消えません。


そして、彼は未だに妻を救う事が出来なかった自分を責め続けて生きているようです。


”あの時妻の手を離さなかったら、彼女はまだ生きていたのに・・・”


彼は、この苦しみを一生背負っていくのだろうと語っていました。


暗いブログで、嫌な思いをした読者さんもいるかもしれませんね。


でも、これは現実に私達の身近で起こった話で、ミシシッピー州のメキシコ湾岸で亡くなった170人の犠牲者の中の一つのお話なんです。本当に悲しいお話です。


私、実は避難するのをすごく拒んでいたんです。その前にもハリケーンあったけどたいした事なくて避難する方が面倒臭いって、駄々こねていました。


もう少しで私は、じゃめにジャクソンさんと同じ思いをさせる所でしたね。反省しています。


自分の大事な人に、こんな思いさせちゃ駄目です。絶対に。



ハリケーン記事は重いですね。自分でも書いていて凹みます。次は、いつものワタシらしく食べブログにしますよ~!サンディエゴ編です!


ペタしてね