『螺旋階段』
暫しの間
私の他愛のない閃きの話に
付き合って下さい。
時間の流れは
一定方向にだけ流れている。
その流れに逆らうことは出来ない
よく、時間を直線で表す事がある。
でも、それは
本来の時間のカタチではない
生き物を形作っている
DNAは
螺旋状に成っているそうだ。
森羅万象
一定の法則に従っている
だとすると、時間もまた
その法則に従っているのでは?
時間の経過は
螺旋階段を一段ずつ
登っていること
なのではないだろうか。
これが真実ならば
パラレルワールドの概念も
絵空事ではないと思えてくる。
例えば
今の時間軸に
五秒前と五秒後の時間を
同じ軸に置くとしよう
紐を縒ってロープにした感じだ
其々の螺旋階段は軸を一にして
隣りにある。
手すりに隔てられてはいるが
それを飛び移る事も
出来そうだ
手摺を飛び越し、
隣の階段に跳び移れば
元居た階段と五秒差の階段、
これで時間を見事に
ジャンプ
したことになる。
無数の時間軸の糸を縒って
紐として、
その紐を無数に縒り合わせ
ロープに。
またそのロープを縒り合わせて
大綱にする、又それを……
と、いうのが
時間本来の姿ではないだろうか
紐の中での糸から糸のジャンプを
タイムトラベル
他の紐やロープだと
パラレルワールドに
なるのではないだろうか。
しかしだ
タイムトラベルにせよ
パラレルワールドにせよ
今いる時間軸の
過去や未来ではない。
過去に行って
歴史を変えたとしても
元の時間軸の歴史は
変わりはしない。
未来を体験し
戻って予言したとしても
未来の体験通りに
なるとは限らない。
この閃いた仮説では
厳密にいうと
時間を飛び越えたことに
成らないからだ。
単に時間のずれた
似た世界に行っただけだから。
しかし、
真にタイムジャンプ出来る
可能性もある。
思い出してほしい
時間は螺旋階段
真上を見れば
ステップの裏が見えている。
そこは当に未来。
手を伸ばせば届く……
……かもしれない。
その手が届けば
正真正銘
タイムジャンプ。
この閃きが
真実であってほしい。
真上のステップに
いつの日か
手が届くと信じたい。
少しと言いながら
長々と話し込んでしまった
私の話を最後まで聞いてくれて
有り難う。
私自身が体験した事に
何かしらの理由をつけたかった
ただ、それだけなんだ。
そう、私は
壊れた手すりから
隣の階段に跳び移ってしまった
やっと答えが見出だせた
と
彼は呟きながら
去っていった。
おわり