私がフィルムに一番近いとこにいた時代、コダックは暖色系が強く、フジは寒色系のキレがいい、といった塩梅のくくりで見てました。アグファだのサクラだのコニカラーだの、よそにも種類がありましたが、現像屋さんが取り合ってくれて手っ取り早くあったのはフジとコダックの2択だった気がします。
実際、フジの使い勝手が馴染んでたのでフジに走っただけで、コダックだっていい味わいのフィルムがありました。
ハイコントラスト・ポジティブ・フィルムだの大判だの、フィルムって名、一つでもイレギュラーすぎる領域まで網羅できる社会資本を持てる組織は希有ですしね。
大きな会社なのに、業態の転身を図れるかどうかは、かなりのリスクで、フジが残ってくれたのはよほどの工夫があったに違いないのです。
考えてみれば、未だ社会に「カメラ屋さん」が残ってるのも、かなりミラクルなことですよね。
本屋やレコード屋みたいな存在危うしな業界たちも、天津が命になってくるんだろうなあ。
レンタルビデオ屋はほとんどリサイクル業界に向かってくだなんて、思わんかったもんなあ。