母の外来での問診を昨日終えて、血液内科の先生にはあと2回の治療の際に、7ターン目こそ入院せねばなりませんが、ラストの1ターンは外来でもいいですよ、選んでください、とお言葉を頂戴しました。外来の代償に、二日にわけて4時間以上の投薬はありますが・・と苦笑いされてましたが、母はそっちで行きたい、と申しますので、小生もならばそれで、と話しました。
総合診療科の担当医先生が昨日で現場を離れられるとのことで、後継の先生の名を伺いました。
本当によくしてくださったので寂しい気持ちがいっぱいでした。
ERや急患の部署に移動されるので、母が戯れに「救急車乗ってたら会えますかね?」と言いましたら「すげえ怒りますよ!きっと」と笑顔でおっしゃっていました。
入院当初、今回の半年にわたる治療方針は書面でも懇切丁寧に書かれてましたが、当時は熟読する心のゆとりもなく、後日読み返してみて、母の治療には半年は時間をかける旨がその入院当初に確定していました。
一緒にいただいたムック本の参照冊子には、母の罹患した病気の詳細と、治療方針もちゃんと書かれていて、患者親族だった私は「先生はなんで詳しい説明をあまりしないんだろう・・・」と入院当初は思ってましたが、こちらの心のゆとりのなさから、聞き損じてただけのような気がしています。
インフォームドコンセントの観点から、大きな病院では逐一現状の説明と、治療方針、施術ごとに念書や概略のテキストが配布されました。
母などはパニックになりやすいタチなので、一斉にそうした書面を渡され、説明開始されると、もう私の方を力なくみやって「頼むね、聞いといてね」って顔つきになってました。
体がしんどくて、気も滅入ってる時に、治療まで施される最中では、確かに先生も説明のしがいもしおれることでしょう。それでも、患者さんに真摯であろうとしてくれる意気込みや姿勢にかくしおおせるものはなく、信頼は醸成されました。
大きな錠剤やカプセルの飲めなかった母でも、ピルカッターの登場や度重なる服用だけが命綱と覚悟を決めてからは、メキメキ生き直すが如くに凛と治癒し始めていきました。
寛解するのかどうかはまだ見通せませんが、3/4の行程を経たそれなりに長い旅路だった闘病が、もうすぐ節目を迎えるのは今回の外来問診で分かりました。
治療に一定の目処がつくとこまでは来れたんだ。
なんか、やっと、ちょっと、ほっとし始めた感じです。
寛解目指したいな。欲張りかな。欲張りたいな。ここは。