コンピューターがおしえてくれる「機能をを絞り込まないでおいたがゆえの、奔放」を叶えたやり口 | アメブロなpandaheavenブログ

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最近漫画の先生始めました。
好評です☆

写真を撮ったり映画を見たり。でもやっぱり普通が一番!
みんなも無理しないでね!

かつて、着弾地点の算出に使われ始めた使われ始めたコンピュータの元祖は、その登場当時はさぞかし正体のないものだったと思いませんか?

 

家電などと違い「何に役立つ」のかがなにせ判然としない。ワードプロセッサーにもなり、計算機にもなり、プログラムをコンパイルしてくれる存在でもあり、現代で言えば、「映像」にも「音楽」にも「コミュニケーションツール」にもなって、国際間のやりとりに利便の良さを発揮しています。

 

けれど少し考えてみてください。

 

コンピューターは、その汎用性の高さを思う時、「なにか特定の何かでなかった」からこそ、あれこれになれた、って感じしませんか?

 

テレビなら放送される映像の受像機だし、洗濯機なら汚れ物を綺麗にする。電話なら遠く離れた人とリアルタイムに話せ・・などなど、機能を専門にした家電は、性能を生活の何かに特化させ、専用機として特定技能にだけ効用を発揮しました。

 

峻別しあい、職能を分担し合う・・のが家電の働き方。

 

でもコンピューターは「それらのどれでもなさ」をハナから標榜してましたし、実際重複するわけでもない先達の家電の領域だった「放送」「映像」「音楽」「通信手段」なども凌駕していきました。

しかも複数台の筐体をいちいち用意するでなく、ファンクションの機能で一筐体で複数職能を果たして見せました。

 

「何か特定の何かでない」ことが前提のものからしか、新しいものは出てこれなかったんじゃないかしらって、この頃つとに思うのです。

 

わかりやすく、馴染みやすく、機能が絞られることで、家電一筐体はワンイシューに「一機能」を成果して見せればハッピーな商品でした。シンプルで、取り扱う側も難しくもない。

国家や民族の傾向も加味したりしないでも、ある意味ユニバーサルデザインよろしく、理性ある人間種であるなら、世界のどこででも家電は使いでの良いものになれました。

 

そんな渦中に「それらのどれでもない」存在が、出没してきて、「そのどれらでもある」顔つきもしだし、「そのどれもがこなせない」分野も開拓し、「思いつきもしなかった」ツールとして抜群の柔軟性を誇り始めました。

 

旧来、「人の判断」や「言語化」だった人間の占有機能だったところへ、車で言えばオートパイロットだの、AIで言えばかいつまんだ解説文。戦時下で言えば「敵兵がカオスに逃げ出したところで、どこに集い直しだすかを予想し、攻撃照準を決めるだとか、リアルタイムでの全世界同時通訳の達成といった「人の判断のアシスト」までがコンピュータは果し始めたとき、名執事、出来る家政婦ばりに、生活の必需部分の遂行を叶え出しました。

 

「生活が楽になる」が為の発明は意識という分野にまで到達しつつあり、ひるがえって見れば、そうした欲求の適わせ方ってのは、事前に「要望の明確な列挙」があったでなしに、今は判然としてないけれど、将来的にどんなふうに枝葉の別れ方を起こしても、臨機応変に変容してみせる・・・という強い強い「ごく初期からの仕様」が冴えてたことになる。

 

それって「特定の機能の要望や欲求の満たしだけに拘泥されてない」っていう、一見目標目的を定ませない振る舞いでしか、やりようがない。

 

すごくない?

なんでもできる変容の自在さの広い媒体が、その最初は「特に何も決めておかなかったから」こそ繁栄の礎(いしずえ)になるだなんて。

 

この観念を書きたくなったのはね、子供に大人が将来を慮(おもんばか)って「目標を持ちなさい」とか「勉強をしておけば、つぶしが利くから」などの、何ら根拠のない啓蒙やしつけが、ただのつまらぬ短絡思考で、長期的な柔軟も多彩さにもとても及ばず、なるだけ長く、人はその精神を奔放に、自在にしておくことの「モラトリアムの肯定」に繋がれさせられないかって思ったのよ。

 

決めてなさ、わかってなさ、出来なさってのがさ、なにかにたどり着くヒントかも知んないってこと。

 

なまじ決めれちゃて、わかっちゃってて、出来ちゃえてたことのせいで、「もっと大きな飛躍」を実は人類は逃しちゃってはいまいか?小ぶりに済ませられちゃってるがために、その上のフェーズの発想そのものの着眼を怠れてるだけ・・ってね。気が済んじゃ、ダメなのよ。

 

苦手なもの、自分のまだ知らぬこと、からしか、人ってのは「成長の種」を手にできないのと同じように、コンピュータがその本領発揮と価値を後年まではっきりとしないできたが故に、取り込め幅も、拡張性も、奥行きも、広範囲に、自在に、人に大きくその成果をもたらせられた。

 

「簡単にできておく」「簡単にわかっておく」に塗れて生きてすごしてるだけってんじゃ、やっぱなんか物足りないんだよ。そう思うんです。