その人しか放てない特権、というものが世の中にあって、まねをしても周囲が許さず、主張だけでも叶いようもない事柄が、「その人」だと、さも通らぬはずがない、みたいな風体で話が進む。
たぶんそこには、「それが見合う」と値踏まれるだけのなにかが放たれてて、拒むのが困難ななにかだ。
自在である、というのは権利というより、素質に属している気がします。
なんなら、その所持者自身も「もっている」自覚もないなにかだったりします。
供わるとか、宿るとか、ギフトの感覚。
ノブレスオブリージュじゃないけれど、所持者には相応の結果も期待され、そこに輝けないのは、どこななんだか罪深くさえなるから不思議だ。ほかの人はなしえないのにね。