フォーマット画面の開発は1994年末の雨が降る木曜日に行われたとのこと。当時、MicrosoftではWindows 95のUIをWindows NT系OS向けに移植する作業が進んでいました。フォーマット画面はWindows 95とWindows NT系OSの相違点が強く影響するUIであったことから、プラマー氏はフォーマット画面を新たに作りなおす必要に迫られました。
プラマー氏は紙に「ファイルシステム」「クラスターサイズ(アロケーションユニットサイズ)」「ボリュームラベル」といった必要な設定項目を書き出し、Microsoft Visual C++のリソースエディターを用いて各種設定項目を単純に垂直配置しました。この時、プラマー氏は「エレガントなUIではないけど、エレガントなUIが登場するまでの仮UIとしては問題なし」と考えていたとのこと。しかし、その後数十年にわたって「仮UI」はWindowsに残り続けることとなりました。
この前世紀のOSの名称を、今のヤングはどう思うんでしょうね。レガシーを見る目で見るのかな?
95とNTってのがすでにピンとこないだろうな。「おなじOS なんだろ?」くらいにしかおもいやしないんだろうなあ。
なにせOSの登場自体に「便利になってくれたー!」以外の感慨がないうちだったし、結構な頻度でフリーズが起きてたし、再起動で自体の収集を図るとか、コンクリフトを起こすソフト同士の片方のアンインストールを、電話口のソフト開発会社の窓口から言い寄られる時世でした。
なんせ止まったんですよ、昔はね。
仮案だろうがなんだろうが、「なんとかできてる」次第が幸甚(こうじん)そのものでしたって、時代は、もう来ないんだろうなあ。
「家にコンピュータ」置く必要なんか、当時なかったんだもんなあ。・・・今もないよね、理由。