懐妊された女の子と話してて、旦那さんのことを話した時に、この台詞があった。
実際男ってのはこれ以上に言葉が出しようがない。ここで言葉の出せる人は、一度でも子供を育てたことをしてる人だけだろう。
ましてや一人めの子を宿した女性には、いろんな不安が一斉によぎる。核家族であったときにはいっそう言葉が大事になるが、話せる相手に年配者がいて欲しくなる。「くぐり抜けて来た」人こそのもつ、ドッシリ感が頼もしく感じられてくるのだ。
「もう自分一人だけのことだけにかまけてて生きてるだけじゃ済まない」という事実が自分以外の命も背負って、どうしよう、どうしようと後戻りだの、リセットだのと、ゲーム機みたいなリターンマッチなしの「凄み」ひとつで突き抜けていくことになる。
安心させる言葉、の決定打なんてものはないんだけれど、男は「大丈夫?」以外の言葉も、かけてあげられる懐はあったほうが、いいみたい。