甲本ヒロトさんの記事 | アメブロなpandaheavenブログ

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最近漫画の先生始めました。
好評です☆

写真を撮ったり映画を見たり。でもやっぱり普通が一番!
みんなも無理しないでね!

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突き詰めることを尊ぶ風潮がありますし、そう扇動し、たきつけるを使命に負ったようなビジネス書や啓蒙がありましたけど、そんなこと、令和の時世でしてたら潰れます。平成でも潰れました。突き詰めたものらは、昭和くらいまでしかありがたみにならなくなり、いつしかタモリさんの言い分じゃないですが、「やる気のあるものは去れ」のほうが、飲み下せる時代の風が吹いてきました。

 

易きにつけ、ってんじゃないですよ。

生き抜く、続けるってことのチャームポイントの話です。

アルバムをリリースした後は数カ月間にわたるアルバムツアーが始まる。ツアーが終わり、数週間後には甲本ヒロトと真島昌利(以下、マーシー)が次のアルバムの曲を揃え、バンドでのレコーディングに突入する。そのサイクルをザ・クロマニヨンズはずっと続けている。

 

甲本ヒロト(以下、甲本):そのスケジュールでないと暇になってしまいますから。コロナ禍ではいつものスケジュールが少しずつずれこんで、時間がいっぱいできたので戸惑いました。僕は時間があるからといって、派手に遊びに行く計画を立てるわけでもありません。何日間か休みがあったら、映画を観たり、バイクに乗ったり、昆虫採集に行ったりするぐらい。やっぱりライブをやって、曲を作って、レコーディングをして、っていうのが一番楽しいんです。

この肩ひじの張らなさ。さりとて派手な遊びがストレス解消ってんでもなく、日常の息吹の上で音楽が生活に根付く。

――決して頑張らないのが楽しさの秘訣だという。

甲本:楽しむために頑張ったらもう楽しくない。取材は苦手なので今は頑張ってますよ(笑)。ただ、今もなるべく楽しくしようとはしています。普段は楽しくしようとすらしません。全く頑張っていないので頑張ってる人には申し訳ない気持ちがあります(笑)。だから僕のことは応援してもらわなくていいんです。応援されたところでなんの役にも立たないかもしれませんし。

そうは言ってもさぁ・・・と勘ぐりたくもなるけれど、たぶん仰ってるとおりでないと、長期戦に臨めないし、実相の風情があります。見栄とか張る方でもないです。

 

楽しい、に至るための息遣い。

甲本:僕たちは誰かのために曲を作っているわけでもライブをやっているわけでもありません。お客さんもバンドのためにライブに行くわけじゃなくて、自分が楽しむために行くわけですよね。

だからお客さんはお客さんでめいっぱいライブを楽しんでほしいし、僕もめいっぱい楽しんでいます。みんな自分のためなんです。だからこそライブがアナーキーな空間になるのが素晴らしい。

お客さんが応援する姿勢だとああいう空間は生まれません。でも応援することが好きな人がいることも知っています。そういう人は自分のために応援すればいいと思うんです。

甲本:僕は子どもの頃から物事を思い通りに進められなかったので、「自分が思い描いていることの50点ぐらいのことをやっていくんだろうな」と思って生きてきました。そして、世の中が思い通りにいかないこともとうの昔に知っています。

――「理想の人生のゴール」と聞いて、どんなことを想像するのだろうか。

甲本:みんなゴールに向かう途中で死んでしまうんじゃないでしょうか。そもそも僕は何も成し遂げる気がないですし。だから普通に歩いている時にプツッと人生が終わるんだと思っています。毎日完璧に過ごせている自信はないですし、「ああすればよかった」「こうすればよかった」という後悔は日々あります。でも反省はしない。人生は後悔の連続だけど、死ぬ時は「俺の人生に悔いはない」と思うような気がしています。

うん、この諦観、信じれますね。

いいとか悪いとかもどーでもいい。

姿勢だけ、見とけばいい気がします。