したがってルールに従ってさえしていれば彼等はむしろ極めてつきあいやすい。」
善意からの行為が最悪なのは、どこからなにが飛び出すか分からない「無文法(ノーグラマー)にあって警戒の手が効かない。(悪人礼賛を説いた評論家・故中野好夫さんの言葉)
「善意から出たのだからなんでも許される、責任をとらなくてもいい、といった思い込みがあって始末が悪い」
朝日新聞天声人語にのってた。
うなった。「正義」とか「真実」って言葉には上述のように、ある視野をひどく欠くぶしつけというか、ごう慢というか、うさんくささがある。
そこに目を向けている上で「正義」とか「真実」を語る者、ってのも恐いんだけれど、悪人万歳とは言わないにしても、ロボットアニメみたいなヒーロー観でいいとも思えない、そんな時にいい足場をくれる言葉です。