小林秀雄さんという人の言葉らしいです。
ろくな質問の仕方もしらずにいろいろ人に聞いてしまうことがあって、それがどんなに失礼なことかと気付くと、今度は質問するのがひどく億劫(おっくう)になって、気が引ける。
「よい答えを聞くには、うまい質問をしなくてはならない」というのがフランスの格言にある。
うまい質問の仕方もしらないうちに、「どうして教えてくれないの!」とか怒りだす人もいる。
うまく聞いてきてくれさえすれば、きちんと返す言葉が待っているのに。
聞き所の要所をなるべくショートカットで辿り着くためには、相応のセンスが聞き出す側になくては、相手ものってこない。
ただ、「やたらに喋ってる」人がいる。さんざん喋って「うるさい」くらいにしか感じられない。
黙ってるのに「いわくありげ」な印象の人もいる。しぐさや対応の端々に、うかつに入っていけない凄みがある。
聞き上手、くらいが一番気持ちいいと思う。