かしこバカ、なる言葉があります。賢いには違いないが、賢さだけの突出に依存し、付託する心がけでは、人々の中に馴染まぬ離反や愚行が突貫されることがあり、そのバカさをなじり揶揄する語感です。
注目すべきことは、第1次世界大戦を始めた政治家たちはどちらかというと、いい部類の人間なのです。
見渡せなさ、間に合わなさ、不適切な人が不適切な地位にいること。
能力ないし意志の欠如からくる不具合と、収集のつかなさ。
ごく常識的な見識では、大きな世間を巻き込む気配や趨勢に間に合わないということなのでしょう。
平常心を失い、ごく常識的な範疇に住する者が、異常事態に対処を打てずに右往左往する。
私が申し上げたかった二つは、まず兵器の技術が進歩し強大な軍事力を使う立場の軍人は、第1次大戦に際して自信満々だったということ。そして、政治家はそれ以前に稀に見るような平和な時代が続き、なんとも平凡な人間ばかりになってしまっていたこと、なのです。
そんな・・と思うようだが、実際そうだったんですね。呆然とします。
責任放棄が原罪なのだとする締め方ですが、どうです?これってどこか心覚えのあるフレーズでは?