(これはウン十年以上前のエッセイです)
ははは、なんでだろう。どうしても方向感覚を失う時や場所がある。
今朝はすでに発売中の「アルジュナ」のCDを買いに豊橋という愛知では大きな方の町へフラリと出かけたのであった。
2、3件店をめぐって「NieA_7」のサントラもろとも入手してホクホクしながら帰路につこうとJRに乗るも、なぜか全く方向の逆の電車に乗ってしまった。のってしまったはいいけれど、これがなんと隣の県まで行ってしまう電車だった。ホホホ、なんとこれは2度め。
前回は東京持ち込みから帰ってきた時で、真っ暗な上寒くてイヤーな感じのプラットホームで30分以上ボンヤリしてすごした覚えがあります。
その駅の名は「ふたがわ」。自販機がポンと一台あるだけのフツーの駅です。
今日はあたたかかったし、大好きなCDを2枚も手に入れていい気分だったので、プラットホームの隅から隅まで歩いてやりました。よくみると線路の切り替えや、駅舎の工事をしてる人たちなど、見るべきものがあっててんで退屈しませんでした。
たたぼんやり次の電車を待つという時間。
なんも考えてないようで、けっこう日頃考えないできたことがつらつらあるんですね。携帯電話の内容を整理したり、マンガのネタを考えついてひとりニヤリとしてたり、ひなたぼっこできたり、いいものです。
で、まだ行ったことのない鉄道を見かけたりして、ふっ、いつか遊びにいってやるぜ、などとひとりごちて帰ってきました。
なんでいっつも同じ駅で間違えちゃうんだろう。
もしかして、間違えた方向にはなにかあるんだろうか。
いい大人になってるのに、同じ失敗しちゃうんだよな。
でもその寄り道で、気負ってないものを見かけてしまってけっこう楽しいんだよな。
小学生の頃は、登下校で、もっと寄り道をする生活ってのがあったよなぁ、とかつらつらとりとめのないことを考える午前中でした。
P.S後日、この駅が実は自分の県側のものだとわかりました。むむ、不勉強なワシ。