(10年以上前のからのエッセイ転用です)
見てますかぁ?NHK-BS。
宇宙ものアニメで土曜には朝から大変です。
サンライズものはこのごろキャラクターの使い方が非常に丁寧で、下手な小細工のない、職人としてのプロ意識に卓越しております。スバラシー!
もともとはいどともさんがホメホメだった作品でして、アニメの1話見た後で「こりゃあいかん!」とマンガ喫茶に突入してまとめて読みましたら、さすがです。腰のあるストーリーに負けのこんでる人間からの立脚点にすっかりメロメロになりました。
まんがに比べて、アニメ版はとてもスマートな絵柄になっておりまして、そこに加えてあの丁寧なBGM。オープニング!
んなろー!毎回やる気でますわよ!
でますったら!
主人公デブリ屋(ゴミ回収)たちの小さな奮闘が毎回毎回一生懸命でなんか、もう、なんだか、もう、うれしくって。
ほら?なんだか言葉少なでしょ?
今んとこあんまり好きすぎて言葉が続きません。
でもある意味「カウボーイビバップ」と一緒ですね。
まず「アニメを子供相手のまんが映画」として使ってない。
すっかり「映画」として、いやいや、映画を凌駕して、すっとばして、さっさと次の壁に挑んでとっくに乗り越えてるすがすがしさすらある!
あるさ!
なのに古典的な人間描写に手抜くことなく、あくまで実際生きてゆく人間の、日々の心の糧をみせてくる作品が毎週毎週やってくるのだよ!んなろ!ちくしょう!うれしいや!
毎日さ。
毎日。
普通に生きてるのにもなんだかどっかシンドくってさ、かといってなにか放り投げるだけの思い入れなんてのにも欠けててさ、ただ生きてる、ってのがなんだか自分にガックリしててさ。
それでもさ、
なんだかさ、
もしかしたら、ってさ
もしかしたら・・・ってさ
自分に、どっか、なんだか、
まだまだ、ってさ、
思ってるんだよな、人って。
奥ゆかしくも、本気じゃん。
生きてるって手抜けないじゃん。
だから、
たまに、
本気で作品作ってる人たちの威力で「これでしょう?」ってやられるとたまらなくキューンとくる。
素直に「うん、それ。それなんだよ」っていってそっちに気持ちが向けられるんだから、作品ってホントすごいな。
自分の外から、自分の中のものを見つけだして、日々にうれしく過ごしてゆくガッツを満タンにするのでありますよ。
んーなときににさ、
プラネテスって作品の、個々の人間の「叫び」みたいのがグサグサ
心に大穴開けてくるわけです。
「これだろ!」ぐさっ!
「これでもかっ!」ぐさっ!!
「もいっちょ!」ぐささっっ!!
みすみす、毎週大傷負うわけです。
平常心でいられなくわけです。
なんか、
なにかワカンネーんだけど、
なんか、
なんかさ、
どっかにはさ
きっとどっかにはさ、
なにかがさ、
じぶんにできるなにかがさ、
どっかに、どこかに、なにかが、
自分にしでかすことのできるなにかがどっかにさ
・・・・・ってここまでだと「なんにもわかってねーじゃん!」
なんだけどさ
そんなホントすぎる、ただ、ホントすぎるものだけで人間っていきてるわけでもないじゃん。
ホントがそうだからどうだってのさ!
ホントがただホントにただそうだからナニが偉いってんだよ!
ホントの俺はいま、なんだかかっこわりいんだろうけどさ、
いいんだよ。かまやしないんだよ、「今のホント」だけにさっさとガッカリしつくしちゃうんじゃなくって、ホントは見やってる、見やってみたい方の「自分」ってのをさ、
やれよ。
やろうぜ。
って、「プラネテス」って作品は言ってきてくれてる気がする。
そう、気がする。
でも、
わたしにその「気」をさせたのだから、この作品はきっとそれをやってるんだと思う。
だから、言葉がうまく使えてないんだけど、まずさ、まず気持ちがどうなったのかをここに書きたかった。
かっこいいセリフを吐く主人公ではなく、
美しくも心強いヒロインなんかじゃなく、
ただ、本気と信念だけの、一見ブサイクな人間のキラン!という光がとんでもなく放つ光がぴかーっ!ってしててね、すごく心臓にくるんです。
そんな作品よ。プラネテス。