ITと野蛮と「救いにこない世界」 | アメブロなpandaheavenブログ

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今回のウクライナ侵攻を3ヶ月近く見てきてて気づけたことが「大きくふたつ」「小さくひとつ」あります。それは

  • ITの活用は生き抜く為の積極果敢な技術だった
  • ロシアは強くなく、ただ愚かで野蛮だった
  • 世界は積極的に救わなかった

の3点です。

 

  1. ひとつ目の「ITの活用は生き抜く為の積極果敢な技術だった」

ITは日本なんかに住んでて感じるイメージは、政府主導で大失敗の連続である「マルチメディア」に代表される「なんかすごそうだけど、なんかよくわからんけど、お金はかけるからなんかすごそうになりそうなジャンル」の雰囲気を脱するものではなかったと思います。

 

それが世界ではIT専任の秀でた大臣が活躍するような国が存在していたり、生活環境の根幹に関わる変革に積極果敢である国家では、露骨な生活変容に耐えうる「根幹資質」と見立てて、実際生きるスピードや国家インフラの確率を「かけたコスト」以上の発揮で示す例までは見かけてきました。

 

それがこのウクライナ戦争では(これは戦争です。紛争でも特殊作戦とも恥ずかしくて言えません、戦争です)ITをおろそかにしてた片方が惨めなほどの惨敗を見せたのです。極端に言い切りますが、ITの無理解は国家の存亡を貶(おとし)めました。

 

まず、ITが普及し、利用され尽くす覚悟のある国家は、武装の運用の根っこをITに大きく転換することに恐れに拘泥されませんでした。それは軍隊という「上位下達」の機関を「相互の任意運用」という柔軟さを備えさせることに至り、ローカルな戦闘行為にも大規模な総攻撃にも早期にも、全視野の見渡せる風通しの良さを持たせることに成功していました。

 

戦場は常時天空宇宙から「見渡せる」技術が、商業的にも成り立ってるような世界で、道ばたにある死骸も戦車群も移動も全部見られ、記録され、嘘もつけねば隠れもできない次元にまで変容していました。これによって「最新の武装」は戦う前にして大幅なインセンティブの損失を「戦う前に損失」していました。対戦車ロケット砲は非対称な戦闘に順応でき、コストに見合わぬほどの高い戦果を得ました。

 

ここの軍団運用や任意の判断に、ITを介した武装は「迷う幅」を大いに減らし、一点集中の戦力等価を可能にして「旗艦の沈没」「将官クラスのピンポイント殺害を複数人戦果」「ドローンによる対費用効果の高い戦果」を得ました。それは「全世界が国家枠の外からでも味方できる」威力である存在でもありました。一国家の存亡に、核で全部ぶっ殺してやるの恫喝を続けた国家には全くその片鱗もありませんでした。

 

こうした「取り合わなければメリットも甘受できず」な技術を「戦争に拮抗する徹底した汎用」にまで昇華し、実働に連続させ、戦果に至らしめ、多くの人員を救い。多くの加勢をなせる素地にしたのを「戦時下」でなし得たウクライナ人の屈強たる胆力に敬服しました。無論、幇助する外部国家群の尋常ならざるロシアへの憎悪も反映されたと感じ入りました。

 

二つ目の「ロシアは強くなく、ただ愚かで野蛮だった」

戦争中随時ロシアは「力づく」で全てを「ねじ伏せれる」の態度から出られませんでした。結果戦車は「火薬庫を詰んだ、爆発しやすい箱」の、一度対戦車砲弾を撃ち込まれれば、誘爆一杯な派手な棺桶以外の何者にもならず、随分な数のロシア人が無為に爆発にまみれて死にました。勝てる「遠距離からのミサイル攻撃」「コストのかからない『嘘のつきっぱなし』」「自身が弱者とみなした存在への恫喝」「女・子供・市民へのレイプや惨殺、国際法無視の連行・放逐・惨殺」「傀儡の設立」等など、ほら、全てが「卑怯」にまみれ、真に強い者が振る舞う所作が全然足りてませんでした。「約束の反故」「自分に優位に結果しない『協議』は一切無視」「事実誤認の助長」「自身は大きな嘘をかまし、国民と全世界にはその嘘の強要を強いる」態度も終始エスカレートこそすれ、自浄は一切できませんでした。

 

味方になりたくない所作に富んでいました。ですので国際的な包囲網は堅牢なままで、旧ソ連構成国には戦時協力を求むるも拒まれ、国際金融からの放逐を迫られ、格下と身勝手に見やっていた中国に頭を垂れる有様でした。終盤にはイスラエルを敵に回しかけない放言を謝罪するほどに論拠亡き世迷い言で無用な不興を買っていたほど蒙昧な態度に陥りました。

 

見ている限り、ロシアの「強ぶり」は野蛮行為だけでした。終始強者のそれではなかった。

 

三つ目の「世界は積極的に救わなかった」

どう言い訳しても、世界はウクライナの人たちが殺されていくのに、救いの手を貸したと云えませんでした。無為に市民が死にました、無作為に公共のインフラが破壊され、撃たれたり強奪を許さぬ赤十字が損害しました。畑は荒らされ、町ごと破壊され続け、人々は殺され続けました。世界は「自分の日常に波及する事柄は?」などと戦時下の悲惨以外にしきりに自国民を誘導し、石油代や生活物価の話をする余裕を見せながら、ヨーロッパと味にまたがる戦争を傍観しました。報道はしても、傍観が適切な語彙と思います。市民が殺されることに、こんなにも「見過ごされる」を世界はみましたし、体観させられました。国連は「第2次世界大戦の戦勝国家群」でしかないことも露呈しました。世界平和の機関ではなく、その実行もなし得ませんでした。

 

「第2次世界大戦の戦勝国家群」でしたので「戦争と呼ぶな」と恫喝されても従い、戦争当時者に該当しない国どもは黙ってろ、でないと核撃ち込むからなの大国からの恫喝を、「同じように核を所有している」国家群は傍観しました。ウクライナ人の救済は「国家名をふせた曖昧な援助の莫大な連続」でしか未だなし得ていません。放射線を含む施設は攻撃され、国家首都まで狙われたウクライナの壮絶な戦闘は尋常ならざる不快をもって、報道とインターネットで観察され続けました。

 

もし私が神様なら「何してんだ人類。もう滅んだらどうか」と提案する気すらしました。人が人になし得るボトムな態度が赤裸々に延々に「終えれない」という真なる弱さで続いたのです。この人類の頑迷さ、お互いの見損ない方、全くいいとこなしでした。

 

以上が大雑把な気付きでした。見続け分かるほどに「不快」な戦争です。唾棄すべき程度のヒエラルキーに執心した矮小なパラノイアの枠を出ない戦争発症を、忌むべき視線で見続けました。無意味でした。心底そう思います。世界は未だ「血流せねば認めない」などというヨーロッパの規範に立たねば立国し得ないのだと、世界規模の野蛮さも覚えました。残念至極です。

パラノイア(paranoia) 内因性の精神病の一型。 偏執的になり妄想がみられるが、その論理は一貫しており、行動・思考などの秩序が保たれているもの。 妄想の内容には、血統・発明・宗教・ 嫉妬 しっと ・恋愛・心気などが含まれ、持続・発展する。 偏執病。(コトバンクより)