アメリカンフットボールの伝説的指導者ニュート・ロックニーの言葉
(朝日新聞:天声人語2009年9月7日朝刊より引用)
「要は個人ではなくチーム一丸で動くこと。私は監督として
ベストの11人ではなく、11人でベストになる選手をつかう」
このごろ個人の弱さというものを痛烈に見せつけられることが多く、いい大人が恥ずかしげもなく、子供じみた顔で不正や不手際をする様に何度も出会う。
そのたびに、どうしたらこの人は心を強く持てるだろうかと思案するところで、その人本人にとっては「ベスト」でやってきているものを、「それ以外」にさせようと、他人が思ったところで、同じ轍を踏む生き方しかできないから、今の性格に至っていることを、やはり思い知る。
こうなるともう、「ベストの個人」なんてものを期待するのにはうんざりしてくるから「全体でベストに。他の何とも交換ができないほどに」を目標にした。
人は弱い。強い人は、一人で強いだけで、特段意味はない。みんなで、ひとまとまりのベスト、という考え方は受け入れやすい。